ハ・ジウォン の最新ニュースまとめ
東南アジアで2004年に発生した津波を見て制作を始めたという『海雲台』は、100万人が訪れている海雲台に超大型の津波が押し寄せるという設定だ。海雲台で刺身料理屋を営むチェ・マンシク(ソル・キョング)とカン・ヨンヒ(ハ・ジウォン)、津波を予告した海洋地質学者のキム・フィ(パク・チュンフン)と離婚した妻のイ・ユジン(オム・ジョンファ)、マンシクの弟で海洋救助隊員のヒョンシク(イ・ミンギ)と休暇に訪れた浪人生のイ・ヒミ(カン・イェウォン)の3カップルを中心に、津波に襲われた人々のストーリーが展開する。
”韓国版ヒューマン・パニック映画”を掲げる同作について、ユン監督は「ヒーローのいない、人のにおいがする映画」だと紹介した。ヒーローが災害を食い止め人々を救う「ハリウッドの公式」が嫌いで「ハリウッドの単線的なストーリー構造を脱しなければという強迫観念があった」という。ハリウッド映画では見られない笑いと涙、感動がある小市民の話に焦点を当てたと説明する。数十カップルと数十家族の話をリストアップし、この3カップルにたどり着くまでに1年近くかかり、シナリオだけで10以上のバージョンができた。海雲台を生活の基盤にする人々のリアルな暮らし、避暑客たちの楽しげな笑い声、津波を心配する博士など、さまざまな人の姿を見せたかったと語った。
「ヒーローがいない」という監督の言葉に、出演者らも言葉を添えた。ソル・ギョングは、クランクイン前の記事では自分が人々を救うように書かれていたが、むしろハ・ジウォンが自分を救おうと骨を折ると説明した。パク・チュンフンは、普通は災害を予告した人が人々を救うが、自分は予告するだけで「それがはるかに人間的だと思う」と話した。
一方、粘り強い釜山女性を演じたハ・ジウォンは、最初は津波を想像しながら演じることがばくぜんとしていたが、カメラの前ではイメージを想像するだけで鳥肌が立ち、実感がわいたと振り返った。
パニック映画のため、俳優の苦労も並大抵ではなかった。特にオム・ジョンファは大けがを負ったが、「屋上でたくさんの人が逃げるシーンがあったが、はだしの足を靴で踏まれて足の指の骨が折れ、ひじで胸を突かれてろっ骨にひびが入った程度」と淡々と語った。
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