答弁する李成太総裁=15日、ソウル(聯合ニュース)
答弁する李成太総裁=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル15日聯合ニュース】韓国銀行の李成太(イ・ソンテ)総裁は15日、韓国経済がダブルディップ(二番底)に陥る可能性はないとの見方を示した。国会企画財政委員会による国政監査で述べたもの。韓国経済の動きは「W字型」ではないと、マイナスの可能性を否定し、緩やかな上昇を示すと見通した。
 また、韓国経済のことしの成長率は0~マイナス1%の間、来年は3~4%台との予想を示した。ことし第4四半期はプラス成長になるが、第3四半期に比べ大きな成長は難しいだろうとした。
 また、企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官が「来年上半期まで金利引き上げは不可能」と発言したことに関連し、李総裁と合意した上での発言かとの質問が挙がった。これに対し李総裁は、金利変更の時期を事前に定めることは困難で、政府と合意するものでもないと述べた。
 李総裁は、ゼロ金利政策を取らない国の金利変更には、その国の事情に応じた、ゼロ金利国とは異なるアプローチが必要だと主張した。金利変更は世界経済と国内経済の将来の見通しに依存するため、経済情勢に時期を合わせられるよう、適切に意思表示していくと強調した。

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