イ・ジア の最新ニュースまとめ
先月終了したSBSドラマ『スタイル』の撮影後半、左足に麻痺(まひ)症状が現れた。今も完全には回復しておらず、インタビューに応じたこの日も、足を少し引きずっていた。後半はほとんど座っているか、立っている状態での演技だったため、気付いた視聴者はほとんどいないだろうと話すが、最初は足首を回すこともできないほどだったという。突然のことで理由もわからないというが、おそらく撮影中、気苦労が絶えなかったせいだろう。
撮影が終わってから3週間が過ぎたが、突然目の前がちかちかして文字も読めないような状態になり、深夜に医者を訪れたこともある。「一晩寝たら治っていました」というが、体と心は疲れていたようだ。そんな状態でも、「何でも聞いてくださいね」と、完ぺき主義者の彼女は笑顔を見せた。
イ・ジアは2007年、新人ながらMBC大作ドラマ『太王四神記』のヒロインに抜てきされ、トップスターのペ・ヨンジュンと共演した。次いで出演した同局のドラマ『ベートーベン・ウィルス』も大ヒットを記録した。
『スタイル』も、平均視聴率17~18%と悪くはなかったが、作品が企画方向を定めきれず、イ・ジアの演じたソジョンという人物が十分に描かれなかったと指摘された。また、注目を浴びたのは彼女ではなく、パク記者役のキム・ヘスだった。
「フォーカスがだれに合わせられたかは重要ではありません。ソジョンが格好いい女性に生まれ変わる過程がうまく描かれたなら、何の問題もなかったでしょう。その点に関しては、キム・ヘス先輩もリュ・シウォン先輩も残念がっていました。それでも、学んだことも多いです」。
3年前、文字通り”彗星のように”登場したイ・ジア。女優が夢だったわけでなく、考えたこともなかったというが、今では「もっと早くに始めていたらどうだったかと思うし、ようやく何かに出会えた気分」だという。
「3作品とも、たくさんの人が見てくださったということに感謝するばかりです。皆がわたしを見守っているということがプレッシャーでもありますが。元々は周囲の視線を浴びるのが苦手なほうなんです。ことしの釜山国際映画祭も友人と一緒に行ったんですが、帽子をかぶって静かにしていたら、ほとんど気付かれなかったので良かったです(笑)」。
気苦労の耐えなかった『スタイル』だが、女優としてのイメージが崩れることもいとわない体を張った演技は、制作陣を感嘆させた。一言で、イ・ジアは誠実だった。
「最初に漫画のような設定が出てきたので、オーバーに演じたんです。現場で皆が楽しんでくれていたので、勇気をもらってもっと崩れることができました。演技に入ってしまえば、ほかのことは何も考えられなくなるので、崩れることが怖いと思ったこともまったくありません」。
次回作には、韓日合作の短編ドラマプロジェクト『テレシネマ』が決まっているが、こちらはキャラクター設定から独特なので、「もっと崩れますよ(笑)」。
デビューから作品に恵まれた”幸運児”と呼ばれるイ・ジア。これまで順調に来られたことに感謝しながら、「それでも作品ごとに人に言えない悩みと苦労がありました」と打ち明けた。
「時間が経つにつれ責任感を感じ、自分がどれだけ足りないかを知らされます。常に一つでも多くことを学び、吸収できる俳優になりたいです」。
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