少女時代
少女時代
2009年K-POP界のキーワードは“ガールズグループ”だった。1月に発表された<少女時代>の『Gee』ブームを皮切りに、<2NE1(トゥエニーワン)>、<Brown Eyed Girls(ブラウン・アイド・ガールズ)>、<KARA(カラ)>、<4minute(フォーミニッツ)>ら女性グループが相次いで音楽チャートで上位を獲得し人気を博した。

少女時代 の最新ニュースまとめ

一方で男性グループはそれぞれの理由で苦悩の連続だった。<東方神起>は、3メンバー(ジュンス、ジェジュン、ユチョン)が所属事務所との専属契約紛争へと発展、解散危機に陥った。<2PM>は、ジェボムが練習生時代にネット上で会話した文章が流出し、その文章中に韓国と韓国人を卑下する内容があったため大問題となり脱退した。また、<BIG BANG(ビッグバン)>のG-DRAGONは『Heartbreaker』の盗作疑惑と単独公演でのベッドシーン演出で問題となった。

それでも男女アイドルグループが勢力を伸ばし、音楽はエレクトロニクスサウンドを土台としたダンス曲が大人気となった。しかし、バラードが失速したかに見えた下半期にはキム・テウ、パク・ヒョシン、フィソンらが変わらぬ実力で自尊心を守り抜いた。

また、デジタル音盤チャートでは女性グループ、音盤チャートでは男性グループの勢いが目立ち、歌手が歌うドラマ『花より男子』や『アイリス』などの主題歌もヒットを記録した。

【女性グループの躍進】
<Wonder Girls(ワンダーガールズ)>と<少女時代>の成功で女性グループの可能性を確認した企画会社が、そろって女性グループをデビューさせた。

<少女時代>の『Gee』、『願いを言ってみて』、<Brown Eyed Girls>の『アブラカダブラ』、<KARA>の『ミスター』など既存グループの歌がヒットした上、<2NE1>、<f(x)/読み方:エフエックス>、<4minute>、<After School(アフタースクール)>、<T-ara(ティアラ)>など今年デビューを飾った新人グループの楽曲がチャートの上位を独占し、“ガールズグループの豊作”を築いた。

特に新人らの活躍に注目が集まった。<2NE1>はデビューと同時に『Fire』などをヒットさせ、メンバー各自に発表したソロ曲やデュエット曲も音楽チャートの1位に浮上した。<4minute>も『Hot Issue』、『Muzik』、<After School>も『君のために』で人気グループの仲間入りを果たした。

また彼女らは、バラエティ番組、ドラマ、ミュージカル、MC、ラジオDJなど個別活動にも力を入れた。“グループ”は各メンバーをさまざまな分野で活躍させるための“スター登竜門”という位置づけを示した。

【男性グループの苦難】
男性グループは今年のK-POP界にさまざまな“事件”をもたらした。
今年7月、<東方神起>の3メンバーが所属事務所<SMエンターテインメント>を相手に、専属契約効力停止の仮処分申請を提出。10月に法廷は、事務所が3メンバーの独自的な芸能活動を認定するよう、判決を下した。現在3メンバーは5人での活動を希望しているが、独自的な活動も行っており<東方神起>の存続可否は不透明な状況だ。

8月にはG-DRAGONのソロ曲『Heartbreaker』が米国のヒップホップ歌手フロー・ライダーの『Right Round』と酷似しているという盗作疑惑が持ち上がった。また今月には単独公演の一部演出で扇情性論議が起きた。保健福祉家族部は青少年有害媒体物として告示された『She's Gone』などの曲を公演で歌ったことが、青少年保護法上販売禁止規定を違反してはいないか、また『Breathe』を歌う場面で性行為を連想させるダンスをしたことなどが刑法上公然淫乱罪に該当するのではないかと検察に捜査を依頼した。

9月には<2PM>のジェボム脱退が社会的な論議へと発展した。米国・シアトル出身のジェボムは2005~2007年の練習生時代、ソーシャル・ネットワーキング・サービス<me2DAY>に韓国と韓国人を卑下する文章を掲載していたことが発覚し、非難を受けた。結局グループ脱退へと追い込まれた。ファンらは「2PM=7」とし事務所前でデモを繰り広げ、社会的には「インターネット世論裁判」、「多文化時代、愛国主義の問題点」などを取り上げ討論が広がった。

【海外成果・復帰・結婚“グッドニュース”】
Rain(ピ)は6月、ワールドツアー米国公演に関連した法的紛争を終え、8月からアジアツアーを再開した。続けて11月にはハリウッド初主演作『ニンジャ・アサシン』が公開され“俳優Rain”としての可能性を海外にアピールした。

<Wonder Girls>もまた、6月に米国で発表した『Nobody』にビルボード・シングルチャート<ホット100(10月第3週)>で76位に上り、東洋歌手としては30年ぶりに<ホット100>に入るという記録を成し遂げた。

<東方神起>は7月、夢のステージとされる日本の東京ドーム公演に続き、日本レコード大賞の優秀作品賞に2年連続で選ばれ、<BIG BANG>も新人賞に選定された。

韓国国内では音盤市場が不況の中、<SUPER JUNIOR(スーパージュニア)>の3rdアルバムが販売量25万枚(SM集計)を突破し、G-DRAGONの1stソロアルバムも20万枚(YG集計)を超えた。

また、今年、復帰を果たした歌手も存在する。PSY(サイ)は2002~2005年、産業技能要員として軍生活を終えていたが、2007年に不良勤務疑惑で再入隊、今年7月に服務を終えK-POP界に復帰した。また、IVY(アイビー)は10月、元恋人による動画公開脅迫事件が報じられた2007年11月以降、約2年ぶりに3rdアルバムを発表した。

<Epik High(エピックハイ)>のTABLO(タブロ)と女優カン・ヘジョンが結婚し、<Leessang(リサン)>のキルがJEWELRY(ジュエリー)のパク・チョンアと恋人の仲であることを公開した。

【新型インフル・闘病…バッドニュース】
全世界で新型インフルエンザが拡散する中、韓国の多くの歌手が感染診断を受けた。<SS501>のリーダー、キム・ヒョンジュンに続き、K.Will、フィソン、<2PM>のチョ・クォン、<f(x)>のソルリとクリスタル、アムバ、<SHINee(シャイニー)>のオンユとジョンヒョンら、特にグループメンバーが相次いで新型インフルエンザを発症した。

また、4月にはチョ・ドクペが脳出血により闘病中だとされ、5月にはク・ジュンヨプがソウル警察署麻薬捜査隊から麻薬投薬容疑で調査を受けた。<SHINHWA>のシン・ヘソンも違法賭博容疑で物議を起こした。


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