記者懇談会に出席したペ・ドゥナ(右)と是枝裕和監督=25日、ソウル(聯合ニュース)
記者懇談会に出席したペ・ドゥナ(右)と是枝裕和監督=25日、ソウル(聯合ニュース)
是枝裕和監督演出、韓国女優ペ・ドゥナ主演の映画『空気人形』が、4月8日に国内で公開される。

ペ・ドゥナ の最新ニュースまとめ

 ペ・ドゥナは25日、ソウルの往十里CGVで開かれた試写会と記者懇談会で、空気人形はピュアな心で生まれた赤ちゃんが学習し、人をまねたり恋に落ちたりする過程を縮約させたキャラクターだと説明。生まれたばかりの人間として表現することに重点を置いたと語った。

 映画は、偶然に”心”を持ってしまった5980円のアダルト人形がレンタルビデオ店で働く純一(ARATA)に恋する物語。ペ・ドゥナは同映画で、日本アカデミー賞、東京スポーツ映画大賞、高崎映画祭で主演女優賞を受賞した。

 ペ・ドゥナは、韓国も日本も体を張って一生懸命に撮影に臨む現場の雰囲気は同じだとし、日本での撮影に特に問題はなかったと説明した。しかし、人形役だったため、メークアップをしたり、真冬にワンピース一枚でも寒さを感じないように演じることは大変だったと打ち明けた。また、自分のせいで韓国俳優に対するイメージが悪くならないようにとの気持ちから、必死だったと振り返った。寒くても寒いと言わず、約束時間にも遅れなかった。韓国での現場よりも緊張感を持って撮影に臨んだ。大勢のスタッフの前での露出シーンも、「韓国の女優はプロ」と言われるよう果敢に撮影したという。

 ペ・ドゥナはチャレンジしてみたい役を尋ねられ、「悪魔のようなキャラクター」と答えた。心の中にあると思われるそんな姿を引き出して演じてみたいとした。

 是枝監督はペ・ドゥナについて、感情表現の方法が繊細で飾らないとし、その豊かな表現力のおかげで映画が好評を得たようだと語った。また、空気人形という設定に心を引かれたのは、ロボットと異なり、中身が空っぽであるためだったと説明した。人形に空気を吹き込むことが、人間と人間が関係を結ぶことと似ていると思ったという。



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