チ・ジニ の最新ニュースまとめ
朝鮮王朝第19代の王・粛宗を演じるチ・ジニは、合わせた両手を衣装の袖の中に隠した厳格な姿で登場したが、表情だけは茶目っ気たっぷりだった。出演者を紹介する司会役を務めたかと思えば、日本人ファンからのプレゼントを自慢してみせたりも。セットを訪ねて来た小学生のファンには、「君は人を見る目があるね」と豪快に笑ってみせた。
演じる粛宗は、これまでの時代劇で描かれた人物像とは違い、至極人間的だ。臣下に厳格なカリスマ性を見せる一方で、女官に気さくに手を振ったり、塀を越えようとする奴婢(ぬひ)の同伊(ハン・ヒョジュ)にためらいなく背中を貸してやったりもする。
チ・ジニは、「こんな姿は考えてもみなかった。王なのだから、外に出るとしても宮廷の近くだけなのだろうと思った」と口火を切った。
王が奴婢に会おうとするため、どうしても昼より夜に出歩くことになる。1週間に5日は昼夜を問わず撮影しているが、王の固定観念を破るシーンが多く撮影が楽しいと、満足気な表情を見せた。型破りな粛宗に、最初は視聴者の反応が気がかりだったが、「新しくて面白い」という反応が多く、ほっとしたという。そうした粛宗は、実は自身がひそかに夢見ていた姿でもある。
「今はメロドラマを演じていますが、後々はコメディーをやってみようと常に思っていました。シットコム(シチュエーション・コメディ)やバラエティ番組が好きなんです。どうせ生きるなら楽しくて単純に、といつも考えています。シリアスな姿を見せた映画の反応が良くなかったのに、コミカルな姿の反応が良いと、自分の道はコメディーなのかと思ったりもします(笑)」。
共演者やスタッフも、軽そうに見えながらもカリスマのある粛宗は、チ・ジニに「はまり役」だと口をそろえる。
視聴率も徐々に上がってきている。チ・ジニは、共演者と楽しく演じるムードが理由なのではと分析する。自身の撮影がなかった日も、撮影を終えた共演者らと深夜にのみに出かけたりする。タイトなスケジュールで苦労も多いが、皆が楽しみながら演技していると語った。
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