パク・ヨンハ 遺書はないと遺族が発表「故人のため祈って」

ソウル市内の自宅で30日朝に自殺しているのが見つかった歌手で俳優のパク・ヨンハ（32）の遺族が、遺書がないことを明らかにし、故人の冥福を祈ってほしいと伝えた。

パク・ヨンハ の最新ニュースまとめ

　故パク・ヨンハの義兄、キム・ジェヒョンさんが同日午後、遺体が安置されているカトリック大学ソウル聖母病院葬儀場で遺族を代表して会見した。午前5時30分ごろパク・ヨンハの母親が遺体を発見し、聖母病院で死亡が確認されたと説明。遺書はなかったと伝え、「故人が良いところへ行けるよう祈ってほしい」と語った。

　雨の中、葬儀場には俳優パク・ヒスン、ソ・ジソブ、歌手パク・ヒョシンら故人と親しかった芸能人が相次ぎ駆けつけ、突然の早すぎる死を悼んだ。悲しみのなか、午後3時現在も遺族のそばを守り、弔問客を迎えている。

　俳優のキム・ヒョンジュ、キム・ミンジョン、歌手グループ＜東方神起＞のユンホ、＜SS501＞のキム・ヒョンジュン、＜U－Kiss＞のキボム、歌手のPSY、Eru、キム・ウォンジュンらも弔問に訪れ、パク・ヨンハを一躍韓流スターにした大ヒットドラマ『冬のソナタ』を演出したユン・ソクホ監督も、沈痛な面持ちで葬儀場に姿を見せた。

　また葬儀場には、フジテレビ、テレビ朝日、日本テレビなど多くの日本メディアが取材に訪れている。

　パク・ヨンハの母親は、息子の死を目の当たりにし失神、同じ病院に搬送された。胃がん末期の父親は自宅治療中だったが、病状を心配する家族の勧めで、やはり同じ病院に入院した。パクさんの遺影は正午ごろ葬儀場に到着したが、遺族の意向で公開されなかった。

　芸能界関係者らは、パク・ヨンハは長い間胃がんで闘病中の父親の治療費を一手に引き受けながら、2月に設立した個人事務所が社員の金融事故で経営難となり、財政的な問題で苦しんでいたと伝えた。

　出棺は7月2日午前8時、埋葬地は京畿道・城南で、葬儀は火葬場で営まれる。