警察による会見のもよう=30日、ソウル(聯合ニュース)
警察による会見のもよう=30日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル江南警察署は30日、人気歌手で俳優のパク・ヨンハ(32)の死因について、事業と芸能活動の並行により受けたストレスに耐え切れず自殺したものと発表した。

パク・ヨンハ の最新ニュースまとめ

 警察によると、同日午前5時30分ごろ、ソウル・江南の自宅でパク・ヨンハが電気コードで首をつり倒れているのを母親が発見し通報したが、救急隊と警察が現場に到着した時にはすでに死亡した状態だった。

パク・ヨンハは29日夜、マネージャーと知人に会った後、30日午前0時10分ごろ酒に酔った状態で帰宅した。帰宅直後、がん闘病中の父親に「お父さんの代わりにわたしが病気になればいいのに…すまない、すまない」と泣き、その後自室にに入った。

午前0時25分にマネージャーに「車に注意して、飲酒運転はしないように」と携帯電話でショートメッセージを送信。午前1時10分ごろ、知人からショートメッセージを受信したが、これにパクさんは返信していない。

警察は遺体の状態から、パク・ヨンハの死亡推定時刻を30日午前4時~5時30分とした。

警察関係者は、現場から遺書は見つからなかったが、外部から侵入した痕跡や抵抗による外傷がないことから、自殺と結論付けたと述べた。解剖は遺族が望まなかったため、行わない。パク・ヨンハ自身には経済的・健康的問題はなかったが、日ごろから父親の病気のことで悩み、芸能活動と事業でストレスを受けていたようだと話した。

マネージャーらによると、パク・ヨンハは2~3日前、「仕事もこの生活もとてもきつい。気持ちに整理がついたらまた話をしよう」と話していた。また、最近は新ビジネスの構想で眠れず、睡眠剤を常用していたという。

パク・ヨンハは1997年にドラマ『テーマ劇場』でデビューし、『冬のソナタ』で一躍韓流スターとなった。『オンエアー』『ザ・スリングショット~男の物語』、映画『作戦~THE SCAM~』などに出演し、最近では香港映画『ラブソング(原題:甜蜜蜜)』をリメークした韓国ドラマの主演が決まっていた。

俳優だけでなく歌手としても活動し、来月1日にはコンサートのため日本を訪れる予定だった。


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