1935年にソウルの農家の家に生まれたアンドレ・キムさんは、高校卒業後の1961年、明洞(ミョンドン)に設立された国際服装学院に一期生として入学し、デザインを学んだ。翌62年に初のファッションショーを開き、韓国初の男性ファッションデザイナーとしてデビューした。1988年のソウルオリンピックで韓国選手団のユニフォームをデザインしたほか、芸能人や各界著名人の衣装を数多くデザインし、名声を高めた。
1962年に仏パリで韓国人デザイナー初のファッションショーを行ったのをはじめ、カンボジア・アンコールワット遺跡、オーストラリア・シドニーのオペラハウス、中国・北京の人民大会堂、エジプトのピラミッドの前など、国内外のさまざまな場所で数百回を超える大小のショーを行い、独創的なファッションの世界を披露してきた。
ファッションへの情熱と功労が認められ、1977年にはファッションデザイナーでは初めて、大韓民国文化勲章を受章。2000年にはフランス芸術文化勲章も受章した。
独特のファッションやキャラクターで知られ、各種テレビ番組にも多く出演し、人気を博した。