韓国の国税庁がまとめた統計によると、芸能人など固定給を受けず、フリーランサーとして働く自由職業者を意味する事業所得者は2010年に373万9000人となり、前年比10%増加した。給与所得者は同期間、6%増えている。
景気は回復したものの、若者の就職難が改善されない実態に加え、会社員より自由な生活が保障される仕事を好む傾向が影響したとみられる。
とりわけ、俳優や歌手、モデルなど芸能界で働く人は17万人を超え、前年比で40%増となった。俳優は1万9000人から2万8000人に増えた。モデルは73%増の1万4000人、歌手は55%増の1万1500人だった。作曲家は26%多い1万4500人、芸能人スタッフは36%増えた10万4000人となった。
塾などの講師は15%増の35万6000人となり、私教育の拡大が続いていることが浮き彫りになった。代理運転手は52%増の3万2000人、配達業者は40.9%増の3万1000人、看病人は41.6%増の6万8000人となった。
自由職業者の平均年収は1人当たり1214万ウォン(約82万円)で、4.5%増加にとどまった。
芸能従事者の平均所得は人数が増えた影響で減少した。俳優は25%減の1377万ウォン、モデルは23%減の380万ウォン、歌手は11.9%減の848万ウォン、芸能人スタッフは8%減の443万ウォンなどだった。スポットライトを浴びる一部の有名芸能人を除いては、最低生活費にも達していない。