Kリーグ「蔚山現代」所属の選手とチームマネジャーがSNS上で”肌の色”について人種差別的な冗談を言い合い、物議を醸しています。

やり取りはこんな感じです↓
■去る10日、蔚山文殊競技場でおこなわれた「ハナ1Q Kリーグ1(1部)2023」第18節で蔚山は、済州に5-1で勝利。試合後、チョン・スンヒョン、パク・ヨンウ、イ・ギュソンらがイ・ミョンジェのSNSの投稿にコメントを入れました。しかし、この内容が”人種差別”と指摘されました。

■イ・ギュソンはイ・ミョンジェに対して「東南アジアクォーター、心強い」と書き込み、イ・ミョンジェは「ああ…それは違うよ」と返答。黒く日焼けしているイ・ミョンジェを「東南アジア選手」と表現したのです。

■続いて、パク・ヨンウはイ・ミョンジェに「ササラックのフォーム、やばい」とコメント。ササラックは2021年、全北現代でプレーしていた元タイ代表のササラック・ハイプラコーンを指しています。このコメントに蔚山のチームマネジャーが「ササラック・スーパータックル」と新たにコメントを付けました。

■サポーターらは、彼らのやり取りについて「明白な人種差別発言」とし、関係した選手らに謝罪と再発防止約束を要求。ネットユーザーやサポーターの間でも選手らの行動を非難する声が高まっていました。


そんな中、ササラック・ハイプラコーン選手が心境を明かしました。

「この場所に来るまで、たくさんの非難があったけれど、その人たちのことは気にしていなかった。僕を愛し、待っていてくれるたくさんの人たちがいるということを知っている。だから、その人たちだけのために僕はプレーしようと思っているし、僕を誇りに思ってくれているから」「これまで僕はうまくやってきたし、きょうまでプレーしてきた自分自身が誇らしい。僕自身とサポーターに感謝する。僕は、これで十分なんだ」


ササラック選手は「人種差別事件」について直接的な言葉で言及していませんが、故郷(タイ)で全北のユニフォームを着て自身を応援する家族の写真を一緒に投稿しました。このことからも今回の投稿は、人種差別に対する彼なりの心境告白とみられます。