障害があり、動くのも困難な認知症患者の性器をビニールで巻いて、おむつで密閉するなど虐待していた療養センター所属の療養保護士らが検察に送致されました。

14日、韓国群山警察署は、障害者福祉法違反容疑で療養センター保護士4人を拘束しない状態で検察に送致したと明らかにしました。

4人は今年2月から、認知症を患って入所した50代の患者の性器に非医療用のビニールを巻き付けるなど、患者を虐待した疑いが持たれています。

患者の家族側は先月、療養センターの実態を暴露して警察と老人保護センターに通報しました。

家族は、被害者の50代男性Aさんは4年前から認知症を患い、先ごろ状態が悪化したためにことし2月、群山の療養センターに入所。Aさんは事故で右腕を失い、障害3級判定を受け、言葉もうまく話せないため常にベッドに横たわり、介護がなければ生活できない状態だったといいます。

面会に行くたびにAさんが泣いているのを怪しく感じた家族は、防犯カメラを確認。すると、すぐ横に女性患者がいるにもかかわらず、療養保護士らがカーテンも閉めずに介護用おむつを交換していました。家族によると、Aさんは自宅で介護用おむつを替えるときも羞恥心を見せていたことから「精神的にかなりつらかっただろう」と話しています。

また、家族がAさんを退院させて自宅に帰宅すると、Aさんの体はまったくケアされていませんでした。さらに驚いたことに、介護用おむつを交換しようと下着を脱がせると、使い捨てビニール袋が性器に巻き付けられた状態だったということです。