最近、スマートフォンが手放せない自分に苛立つことはありませんか?SNSですぐに返信しなければならないと思い込んでプレッシャーに感じていませんか?
そんなあなたにはネット断食がお勧めです。
インターネット依存症という診断名まで付くほどはないにせよ、現代の多くの人がネットでつながることに少々疲れている人が少なからずいます。
ネット断食は、断食期間中にスマートフォンやパソコンなどでのインターネットへのアクセスを出来ない状態にして、ネットへ依存している自分を再認識し、ネットを通じてのつながりが無くても大丈夫な自分を取り戻すことが多くの場合目的になります。
精神科医の茅野分さんはネット断食のやり方に関してこうアドバイスしています。「短時間では効果は期待できない。少なくとも丸1日はネットから離れること」ということです。会社員で月曜から金曜まではパソコンやスマートフォンから自分を切り離せませんが、週末なら自分のためにネット断食をおこなうということを習慣にするというのもデジタル・デトックス効果期待できるそう。
特に自然が豊かなところに行くなど、日常とちょっと違った環境に自分を置くとネットとつながっていなくても不安感を感じにくく、無理なく断食ができるそうです。アメリカでは少し前から流行っているようですが、このところ日本でも特に10代などの若い世代のネット依存症が問題視されている中で、こうした取り組みは注目されています。
デジタル断食キャンプというイベントを実施する団体もあります。ネット依存症対象でなく一般の子供たちにネットがない生活を体験させるプログラムと言う点が斬新です。
しかし、このキャンプの中でネット依存症を治療する目的のキャンプではありませんというだけあって、ネット依存症の推計は52万人に上るとされています。
ビジネス雑誌でも「デジタル・デトックス」を特集に組む程、大人もデジタル疲れしているのかもしれません。社内の文書も今やすべてデジタル化されて、コピー用紙をひと箱買う決済さえデジタル上の処理という会社も珍しくないご時世です。すぐそばにいる上司にハンコをもらう代わりに自分のパソコンに向かって入力作業をするのが現代の上司の決裁をもらうやり方として広まりつつあります。企業もデジタル処理の効率の良さの影の部分に気が付き始めています。会社ぐるみでデジタル・デトックスに取り組む例が最近増えているとのことです。
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