梁は7日にソウル市内のホテルで記者会見し、「ことしは音楽活動を始めて30年、韓国活動10年目に当たり、韓国の年(数え年)で50歳になる年なので、感懐もひとしお」と述べた。
韓国ではこれまで、映画『千年鶴』、アニメ『千年狐ヨウビ』、オンラインゲーム<アイオン>など、さまざまな分野で音楽を手がけてきた。韓国で活動を始めてから「音楽の密度」が増すなど大きな変化があったと振り返り、この10年が次の段階に進む足がかりになったと評価した。
6枚目アルバムは5年ぶりのソロアルバムとなる。これまではテーマの決まった曲を制作してきたため、自身がどこに向かっているのか、テーマをつかむのに時間がかかったという。
悩んだ末、新譜では人間の華やかで光り輝く姿、暗くて重い影のような姿など、「人間の二面性」を表現した。前作と違いさまざまな楽器を排除し、英国のロンドン・シンフォニー・オーケストラとも協演している。
梁は、自分は天才ではなく、音楽性は後天的なものだと述べ、豊かな想像力を持ち続けるために自分を管理していると話す。クラシックやロック、ポップなど幅広いジャンルの音楽が好きで、野外ロックフェスティバルで大きな刺激を受けることもあり、また公演や美術館にも足を運ぶという。ソロアルバムの発売までに要した5年間も、「インスピレーションを得る時間だった」と説明した。
韓国人として音楽の内面的なルーツがさらに深まったという彼は、10周年記念公演にも大きな期待感を示した。新譜収録曲のほか、楽器編成が大きい弦楽器を用い、広告に使われる曲など韓国人になじみ深い音楽を聴かせたいと話している。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0