【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、正男(ジョンナム)氏が13日午前、マレーシアで殺害されたもようだ。韓国政府消息筋が14日、伝えた。正男氏は金正恩(
キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の腹違いの兄に当たる。 正男氏は金正日氏と成恵琳(ソン・ヘリム)氏の間に生まれた。早くから後継者として有力視され、1990年には朝鮮コンピューターセンターの設立を主導するなどITや軍事分野で主要ポストに就いていた。 しかし、2001年5月に息子と2人の女性を同行し、偽造パスポートで成田空港から日本に入国しようとして身柄を拘束され、追放された。 これを機に後継者争いから外れ、マカオや中国などで生活していた。2013年に張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されてからはシンガポールなど東南アジアで生活したとされる。 金正恩政権が発足してからは北朝鮮の世襲体制を強く批判しており、正恩氏が自身の偶像化の障害となる兄を暗殺した可能性があるとの指摘も出ている。 韓国外交部は正男氏の殺害について、「確認することはできない」とコメントした。
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