映画「チング2」出演者たち
映画「チング2」出演者たち
「なんで、2まで制作したんだ、という声を聞かなくてもいいように、汗を流しています」

韓国映画「友へ チング」のキャスト、公開日、あらすじ

 去る11日午後、蔚山市(ウルサンシ)にある総合葬祭施設蔚山ハヌル公園。昼の最高気温は35.4度ど猛暑注意報が発令された蒸し暑い天気に、照りつける太陽を浴びながら黒いスーツ姿の俳優たちが集まっていた。

 ここは、映画「チング2」の撮影現場だ。風も吹かない暑さのなかで、俳優たちは演技に没頭していた。

 この日の撮影分は、ジュンソク(ユ・オソン)のボスが亡くなった後、ジュンソクとソンフン(キム・ウビン)など組織員らが棺をもつシーンだ。出演者らは、蒸し暑さと闘いながら、4度の撮影をこなしてようやく監督のオッケーサインをもらった。

 それも束の間、火葬場のシーンの撮影がすぐに続き、俳優らは再び背広に腕を通す。

 「チング2」は、前編でハン・ドンス(チャン・ドンゴン)を殺し、服役した後17年ぶりに社会に出てきたジュンソクとドンスの隠し子ソンフンが出会い、そこから繰り広げられるストーリーを描く。

 ジュンソクの父親で、1960年代釜山(プサン)の伝説のヤクザと呼ばれたイ・チョルス(チュ・ジンモ)のエピソードも紹介される。

 撮影現場の公開に集まった記者たちとの懇談会でクァク・ギョンテク監督は「1編で終えれば良かったのに、どうして2編まで制作したんだ、という声を聞かないように、お酒も飲まず作品を作っています」と自信をのぞかせた。

 彼は「ロケ地のひとつとして蔚山を選んだのですが、映画制作環境が良いので他の監督方にも紹介したいです」とし「特に、工業団地の夜景がとても印象的」と語った。

 続けてマイクをもったユ・オソンは、10数年前に「チング」を撮影していた際、流れたクァク監督との不仲説に関して質問が飛ぶと「実体のない争いをしていましたが、いまは遠足に来たような気分で撮影しています。監督の進行方式はとても楽です」と答えた。

 出演者の中で一番末っ子のキム・ウビンは「カリスマあふれる先輩方から多くのことを学んでいます」とし「今回の撮影のために、体重を9キロ増やしました」とし、作品にかける意気込みを語った。

 なお、「チング2」は全体撮影の70%ほどが完了しており、ことし下半期の公開を目標に進められている。

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