韓国映画「王の男」のキャスト、公開日、あらすじ
最近になり儒教の影響が弱まったせいもありますが、イ・ジュンギ主演の同性愛を描いた映画『王の男』が大ヒットしました。その後も同様の映画が製作されていますが、まだマイナーです。
韓国人からすると、日本のテレビで「女装麗人」が大挙(韓国人の目には)して闊歩する様は異常にしか思えません。
儒教的価値観からすれば、乱雑で無秩序極まりなく映り、日本を非難するときに活用(?)されます。
韓国では「大丈夫」という言葉が、肯定的で信頼を寄せる言葉となっています。別の項でも触れましたが、日本の「大丈夫」という意味ではなく、男の中の男を意味する言葉でこう言われることは最大の賛辞です。なのに「男が化粧し女装している」ことはありえないことです。にもかかわらず「IKKO」様は特別です。恩人だから、マスコミも彼女(?)に好意的です。
八十年代に韓国からゲイバーなどで働く者が日本に進出してクラブで働く姿は、在日だけでなく韓国でも恥とされました。特に在日の団体から韓国政府に彼らが日本に来ないように陳情したとの話がありますが定かではありません。
韓国でもゲイバーはあります。有名なのは梨泰院イテウォンです。たくさんの店が集まっており日本の人もよく行くそうです。特に女性に人気で、女王様の気分が味わえるからだそうです。
こんな社会的雰囲気ですから、彼ら(彼女ら)は日本に比べ肩身の狭い思いをしているでしょう。
●軍隊でのいじめ
それだけではありません。彼(彼女)らには日本にはない軍隊の問題があります。一番つらいのが、当時、月に一回あった予備軍の召集だそうです。韓国ではご存知の通り北と戦時体制下ですので、いざというときのために一般男性(兵役を終えた人や予備役の人たち)を年に数回、近くの訓練場や広場に集め訓練をします。
想像をしてみてください。たとえばマツコデラックスやミッツが化粧を落として軍服に身をまとい整列している姿を。トレードマークの長い髪を切るわけに行きませんから、軍帽子に無理やりに押し込んで整列するのは何とかなるとしても、膨らました胸を引っ込めるのは並大抵のことではないはずです。訓錬を施す現役の将校は彼らが誰であるかわかっていますので、指揮棒でその胸をつっつき「これは何だ」とからかうそうです。時代が変わった今でもこの悲哀(?)は続いているそうです。自分は女だと信じているのに予備軍の招集は戸籍上の男に戻る瞬間だと聞いたことがあります。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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