【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領は青瓦台(大統領府)の官邸を出てソウル・三成洞にある自宅に戻ってから一夜明けた13日、外出することなく沈黙を守った。 朴氏が前日、自宅に到着してから「真実は必ず明らかになると信じている」などのメッセージを発表したことについて、政界からは憲法裁判所の罷免決定に不服を示したものとして批判の声が上がっているが、これといった対応はしていない。 保守系与党「自由韓国党」に所属する元大統領政務特別補佐官の尹相現(
ユン・サンヒョン)議員や趙源震(チョ・ウォンジン)議員などが訪問した際も、朴氏は憲法裁の決定について特別な話はしなかったとされる。ほとんど発言せず、尹氏らの話を聞いていたという。 趙氏は朴氏が足をけがした上、体調も良くないように見えたと伝えた。朴氏は官邸を出る際に足首をひねったという。 自宅の外には朴氏の支持者が集まり、花も届けられたが、朴氏は支持者の前にも姿を見せなかった。 朴氏に近い「親朴系」の議員は「今後は心身ともに回復させなければならないため、当分の間、自宅から出ないと思われる」とコメントした。 朴氏の自宅では朴氏の警護を行うための作業が続いた。大統領警護室は自宅内に本部を設置し、自宅の近くに警護要員が待機する事務所も用意した。また自宅の外では監視カメラの作業も行われた。 大統領官邸で朴氏の身の回りの世話をしていた青瓦台のユン・ジョンチュ行政官が辞職せず、自宅でも業務を続けていることについて、問題視する意見が出ているが、青瓦台関係者は、「ユン行政官は辞表を出すとみられる」と話した。 また官邸で公務員として朴氏の食事を担当していた料理研究家も、辞職して朴氏の自宅に移動したことが分かった。 一方、朴氏が官邸で育てていた珍島犬は官邸に残されている。朴氏は2013年2月に青瓦台に入る際、三成洞の住民たちから珍島犬2頭を贈られた。朴氏の職務停止期間中に7頭の子犬を産み、現在官邸には9頭の珍島犬がいる。朴氏は自宅の状況を考えて犬を官邸に置いていき、青瓦台は朴氏の要請により、条件の合ったところに譲る方針だ。
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