演説する朴振氏=29日、ソウル(聯合ニュース)
演説する朴振氏=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓米同盟70年を迎えたのに合わせて国際情勢を分析し、朝鮮半島の未来を話し合う「朝鮮半島未来シンポジウム」が29日、ソウル市内のホテルで開かれた。 テーマは「韓米同盟70年、朝鮮半島の今日と明日」で韓国国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースと統一部が共催した。 米中の覇権争いやロシアのウクライナ侵攻などで国際秩序が再編され、核・ミサイル能力を高度化させた北朝鮮が域内の安全保障を脅かす中、韓国の進む方向について話し合った。出席者の多くは堅固な韓米同盟を土台に、グローバル中枢国家として国際社会における韓国の役割を拡大していかなければならないと指摘した。 朴振(パク・ジン)外交部長官は基調演説で韓米同盟の役割について、「現在の複合的な危機やサプライチェーン(供給網)の変化など国際秩序の再編は重要な価値を共有する韓米同盟により大きな責任、より大きな役割を要求している」と述べた。また「韓米同盟は今後も真の平和、力による平和を守っていく」と強調した。 さらに「国際秩序の再編と複合危機の中で自由、人権、法治という普遍的な価値を共有する国々は安保、経済、産業を通じて互いに連帯し協力しなければならない」とし「その中心で韓米同盟は『自由の連帯』をけん引する役割を果たすべきだ」と指摘した。 第1セッションは「再編される世界秩序と韓国のインド太平洋戦略」をテーマに進められ尹炳世(ユン・ビョンセ)元外交部長官が司会を務めた。与党「国民の力」の尹相現(ユン・サンヒョン)国会議員や最大野党「共に民主党」の李相珉(イ・サンミン)議員、元青瓦台(大統領府)外交安保首席秘書官の千英宇(チョン・ヨンウ)朝鮮半島未来フォーラム理事長らが対中、対米関係について意見を述べた。 第2セッションは「行き詰まった南北関係を大胆な構想で乗り越える」をテーマに進められ、洪容杓(ホン・ヨンピョ)元統一部長官が司会を務めた。統一部の金炳大(キム・ビョンデ)統一政策室長や李信和(イ・シンファ)北朝鮮人権国際協力大使が提言を行った。 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はシンポジウムに寄せた祝辞で、「今の目覚ましい成長と繁栄の中心軸だった韓米同盟が未来世代にとって大きな機会につながるよう、政府が最善を尽くして後押しする」と述べた。また韓米同盟は価値同盟であり、世界平和と繁栄に寄与する正義の同盟として朝鮮半島に堅固な平和を構築し、インド太平洋地域の自由、平和、繁栄を拡大するために力を合わせると強調した。 また、国民の力の尹在玉(ユン・ジェオク)、共に民主党の朴洸オン(パク・グァンオン)両院内代表があいさつし、米国のゴールドバーグ駐韓大使が講演したほか、ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長、韓国経営者総協会の孫京植(ソン・ギョンシク)会長ら政財界の関係者が多数出席した。 聯合ニュースの成耆洪(ソン・ギホン)社長はあいさつで、「聯合ニュースは歴史を記録する義務を揺らぐことなく履行する」とし、「国家基幹ニュース通信社として韓国が自由と平和、繁栄に寄与するグローバル中枢国家に発展する道を共に歩む」と述べた。 
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