U-KISS の最新ニュースまとめ
アメリカ・ニューヨークのコロンビア大学への留学を機に芸能活動を離れ、昨年2016年の8月に「U-KISS」からの脱退を発表してから1年が経った8月12日(土)、東京・aube shibuyaにてミニライブイベント「SIYOON First Mini Live Event」を開催したSIYOON。日本のファンの前に立つのは約4年ぶりとあり、待ちかねた多くのファンが会場のフロアを埋め尽くした。
「皆さん!盛り上がる準備はOKですか?」と登場し、レゲエ調の軽快な「TALK TO YOU」を披露するSIYOONに早くも客席からは大きな歓声があがる。
「皆さん、ようこそー!今日のイベントに来てくれて本当にありがとうございます!」と以前と変わらない流ちょうな日本語でファンへあいさつし、客席から「かっこいいー!」という声がかかるとWピースで笑顔を見せて応えた。
MCを務めるNHKハングル講座でおなじみのシン・ウィスをステージへ迎え、この4年間をどのように過ごしていたかを尋ねられると、SIYOONは「大学に通っていた時は頑張って勉強をして、去年韓国に戻ってきてからは作詞作曲を頑張って、最近発売されたアルバムを作っていました」とファンへ報告した。
アルバム制作については、「アメリカにいた時も曲を作っていたんですけど、その曲を事務所の代表に聴いてもらったら、『なんだかSIYOONらしくない』と言われてしまって。だから、勉強する時は勉強に集中することにしたんです。韓国に戻ってから作った曲にも厳しい言葉をたくさんもらったんですが、頑張って、頑張って曲を書いて、今回のアルバムができあがりました!」と語り、たくさんの苦労と達成感を感じさせるSIYOONの言葉に客席からは大きな拍手が巻き起こった。
7月に韓国でリリースされたSIYOONの1st EP ALBUM『Surreal But Nice』をSIYOONは「最初に作った『The light』という曲は、ファンの皆さんのことを思いながら書いた曲です。映画のような物語を曲として表現したくて、1つのストーリーをアルバムで描きました」と紹介。
会場にはすでにこのアルバムを聴いているファンも多く、SIYOONが客席に向かって尋ねるとファンが口々にお気に入りの1曲を挙げるシーンもあり、「今もたくさんの曲を作っています。日本向けのオリジナル曲もあるので、良い機会があったら皆さんに聴かせてあげます」と今後の活動にも意欲的な姿勢を見せ、ファンを喜ばせた。
この日集まったファンからアンケートを募り、SIYOONへの質問やリクエストに答えるコーナーに入ると、MCを筆頭としたファンからの熱烈なリクエストによりまずは「キヨミソング」で愛嬌を披露したSIYOON。とても恥ずかしそうに「愛嬌、大嫌いです…」と言いながらも、大盛り上がりの会場に楽しそうな表情を見せた。
ファンからの「日本に来ることが決まった時の気持ちは?」という最初の質問に、「まずは幸せでした。でも心配がたくさんありました。久しぶりの日本なので、このイベントにファンの皆さんが来てくれるか心配だったんですけど、こんなにたくさんの方が来てくれてみなさんのおかげで心配がなくなりました!本当に本当にありがとうございます」と答え、「1部のステージが始まった時、照明がバーンとついて皆さんの顔が見えた時はすごく感動をもらいました」と感慨深げに語った。
「ファンクラブの名前は何にしますか?」という質問を受けると、「あー!難しいですね。私、たくさん考えましたが、他のグループがもう使っていたりして…今もずっと考えています。皆さんも一緒に考えていい名前とかアイディアがあったらすぐ教えてください」とファンに呼びかけた。
「キス顔見せてください!」というリクエストには、「ちょっと待ってください。練習します」と慌てふためき、「キスは自然にするものだから、考えてやるのは難しいですね」と大人な発言も飛び出しファンをドキドキさせる。
「仕事で失敗してしまいました。なぐさめてください」というリクエストをしたファンには「ケンチャナヨ(=大丈夫ですよ)」と優しく呼びかけて「僕も曲を作っている時やステージの上で失敗をします。失敗は成功の母ですから、失敗を恐れずにいきましょう!」と、とても真摯にコメントするSIYOON。にじみ出る真面目な性格に客席からも感嘆の声が聞こえた。
やってみたい髪型を聞かれた時の「スキンヘッドにしてみたい」という爆弾発言にはさすがのファンからも「えー!」という大きな声が上がる。ファンからのブーイングを受けても「でもしてみたいです。大丈夫です。お見せしませんから」とこだわりをクールに貫いた。
ファンも一緒に楽しんだゲームコーナーでは、コーヒーor水、サッカーor野球などといった2択問題に対し、自分の好みの方に手を挙げてSIYOONとどれだけ好みが合うかを競い合った。体質に合わずコーヒーが飲めないことや、スポーツをあまりしないのでニューヨークに住んでいたにも関わらず野球のルールも知らないなど、SIYOONの意外な面も発覚しファンにとっては大変興味深い時間になったことだろう。
日本でブームになった星野源の「恋ダンス」をスタジオで一生懸命練習しているメイキングと、そのドラマのパロディ映像が流れた際には、チャーミングなSIYOONの姿に会場も大変な盛り上がりを見せ、その後SIYOONはステージ上でも「恋ダンス」を生披露してファンを喜ばせた。
再びのライブコーナーでは、オリジナル曲の「BEAUTY」で客席とのシンガロングを楽しみ、ゲストボーカルに「PRETTY BROWN」のイネを迎えて「ヨウ」、「SICK N TIRED」を披露、イネの透き通るようなボーカルとのコラボレーションで洗練されたステージを演出。アイドルを卒業し、シンガーソングライターとしての道を歩み始めたSIYOONの新しい姿がそこにあった。
そしてSIYOONは日本のファンへの思いを綴った手紙を読み上げた。
「4年という時間が過ぎたのに、私を忘れないで覚えていてくれた皆さんに本当に感謝の言葉を伝えたいです。私は皆さんがいたから日本で音楽活動ができて、皆さんがいたから日本での思い出が美しくて、皆さんがいたから日本が恋しくて、皆さんがいるから皆さんに会いたくてもう一度日本に来たかったです。皆さんの存在がなかったら、私はまた音楽を始める勇気を持てなかったし、皆さんの愛のおかげでこうしてステージに立つことができました。大きな愛に恩返しできるように、いつも努力するアーティストSIYOONになります。“愛してる”という言葉よりもっと大きな表現があればいいけど、文字で、言葉で、全て表せないくらい愛して、愛して、また愛してます」
そう静かにゆっくりとひとつひとつの言葉をきれいな日本語でファンに語り掛けるSIYOON。音楽とファンに誠実である姿は以前と変わらないようでいて、大きく変わっているようでもある。
最後に「私がつらかった時に皆さんのことを考えながら作った曲です」と「The light」を歌い上げる。少しハスキーなその歌声にファンの声が重なったその瞬間は、アーティストSIYOONとしてのまったく新しいページが開かれた証明だ。
「また会いましょう!じゃあね!」と笑顔でステージを去るSIYOON。その先の景色はいったいどんな色をしているのだろう。
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