9月29日の東京・日本武道館でのファイナルまでに広島、福岡、愛知、宮城、大阪を回り、全9公演を行う予定。
毎年、春にアリーナツアー、秋にホールツアーを行っている「FTISLAND」。秋のツアー唯一のスタンディングの会場を見渡すと、「俺らは遊びに来たから、みんなも楽しく遊んで帰ってほしい」と、ボーカルのホンギも上機嫌だ。
ライブはスタートから「FTISLAND」とファンが一体になる構成。フロアのファンは手を上げてずっとリズムを取る。
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韓国でも8月末に、デビュー10周年記念ライブを豊洲PIT同様のスタンディングの会場で行ったばかりだが、「韓国でのライブの反応が変わったんだよ。日本みたいに盛り上がって、すごく楽しかった」とホンギが言えば、リーダーのジョンフンの「日本のファンが熱いから、それを見て刺激されたみたい」と、日本のファンにとってもうれしい言葉にフロアから大きな歓声が上がる。
ツアーがスタートしたばかりなので、詳細な内容は控えるが、8月23日に発売になったばかりの日本17thシングル「Paradise」を冠したツアーだけに、表題曲「Paradise」が一番オイシイところに配されている。ミンファンの力強いドラムの音に合わせてファンの両手が左右に揺れる様子は圧巻だ。
ファンが歌うコーラスに「この声が聴きたかった。ありがとう!」とホンギも笑顔を見せる。
また、ライブ人気曲「Orange Days」のバージョン2ともいえる「Paradise」のカップリング曲「Stay what you are」も本ライブで初パフォーマンスしているので、必聴だ。
ほかにも4月にリリースされた最新アルバム『UNITED SHADOWS』から初パフォーマンスとなる曲や、「みんな、ちゃんと覚えてるかな?」と心配した、超なつかしの曲も。昔の曲の歌詞をちゃんと歌えるファンを見て、ホンギも歌いながら頭を指さして「覚えてるじゃん!」のジェスチャーでニコニコ微笑む。他にもアレンジをガラリと変えて臨んだ曲もある。
ことし、「FTISLAND」は韓国デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを迎えている。
8月のソウルを皮切りに、日本ツアーが終わるとすぐにアニバーサリーのワールドツアーに突入する。
このツアーでも10周年ということで、デビュー曲の「Love Sick」をワールドツアーヴァージョンで披露。10年前の曲を一緒に歌うファンに「韓国の曲もよく知ってるね!」とホンギは、ファンを優しく見渡す。
上記のようにいつもと違うセクションもあるが、「FTのいつもの感じ」とホンギがいう怒涛のライブテッパン曲パートももちろん用意されている。
「とにかく、今回は体力勝負だと思って、ツアー前にジムで鍛えた」というメンバーたち。ジョンフンも「セットリスト考えてるときに、“やりすぎじゃない?”って話にもなった」というくらい、ライブ全体を通して休むところがない。ホンギも「ずっと走る」と表現したが、アガるセットリストだ。
「年をとったからツラい!」と笑いながら話したホンギだが、「でも、俺の歌はどんどん上手くなっているのを感じている。練習もたくさんしたし」とライブでの歌に自信を見せるように、ボーカルの進化を感じる。
もちろん、バンドとしての「FTISLAND」のグルーブも抜群。デビュー10年、いい脂がのっているライブだ。
「デビューして10年も経つと手を抜くことも覚えるけど、メンバーで『FTISLAND』の在り方を真剣に話して一生懸命やると決めた。僕らは常に新しい気持ちでやる」と10年目の決意を語ってくれたが、その言葉通り、ファンを思いっきり楽しませてくれるライブを見せてくれる。
ベテランの余裕と前に向かって進む姿勢。そのバランスがうまく活かされている。ファイナルの武道館まで、このまま突っ走ってくれるに違いない。
12月16日(土)・17日(日)には千葉・幕張メッセ 国際展示場で所属事務所主催のフェス「2017 FNC KINGDOM IN JAPAN -MIDNIGHT CIRCUS-」に参加するが、年内のワンマンライブはこのツアーが最後となる。10周年を迎えてノリにノッテいる「FTISLAND」のライブをぜひ体感してほしい。
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