【ソウル、仁川聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大により一時は閑散としていた韓国・ソウルの金浦国際空港国内線ターミナルが、今月30日から来月初めにかけての大型連休を前に久々に活気を帯びている。 29日午後1時ごろ、金浦空港2階の国内線チェックインカウンターは数百人の旅行客で混み合っていた。 済州島旅行に出発する家族連れは「最近は新型コロナウイルスの感染リスクが大幅に低くなったと思う」とし、「済州島で1週間ゆっくり休んで戻る」と話した。 国内での感染の危険性は低下したものの、旅行客や空港側は新型コロナウイルスの感染を防ぐ対策を怠っていない様子だった。 マスクをつけていない旅行客はほとんどおらず、空港では手荷物検査、搭乗手続きなどの際に1メートル以上距離を開けて並ぶよう案内放送が流れていた。 「社会的距離」の確保のため、ホテルではなくペンションを予約したという旅行客もいた。ペンションは客室の建物が独立しており、10メートル以上離れているためだ。 この旅行客は「今も人が多い場所に行くのは心配になる」とし、「済州島に行っても人々が集まる海辺や屋内(に行くこと)はなるべく避ける」と説明した。 連休を前に人の動きが活発になり、金浦空港内の店舗も久々ににぎわいを取り戻した。飲食店やカフェ、土産物店などでは客足が絶えなかった。 金浦空港国内線ターミナルに近い第1駐車場はほぼ満車で、ターミナルから離れた第2駐車場も徐々に埋まっていた。 しかし、同じ空港でも国際線ターミナルは対照的な雰囲気だった。新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)により各国が外国人の入国を制限しているため、海外旅行は事実上不可能な状況だ。 金浦空港は日本、中国、台湾の3カ国・地域に5路線を運航しているが、5月3日までこれらの路線で運航が予定されている便はない。この日も国際線ターミナルの乗客は
ゼロで、一部の店舗は休業していた。 仁川国際空港も活気を失った様子だった。第2ターミナル3階の出発ロビーには旅行客は数えるほどしかおらず、ターミナルの一部店舗はシャッターを下ろしたままだった。 1階の到着ロビーでは、時折出てくる入国者に交通機関を案内するために待機する地方自治体の関係者の姿が見られるのみだ。 満車となった金浦空港の駐車場とは異なり、仁川空港の駐車場はターミナル入り口に近い位置を除いてひっそりとしていた。 仁川空港公社の関係者は「連休期間も空港の1日当たりの利用客数は5000人未満で大きな変化はない」と予想した。わずか数カ月前まで、仁川空港の1日当たりの利用客数は約20万人に上っていた。
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