(c) SIDUS & PROPAGANDA All Rights Reserved.(画像提供:wowkorea)
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日本でも大ヒットしたドラマ「梨泰院クラス」には強烈な女優が登場する。トランスジェンダー役の女優イ・ジュヨンである。彼女が主演を務める映画 「野球少女」が日本で公開される。試写会で早速、監督とインタビューができた。

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チェ・ユンテ監督への質問と答えの内容。

●WowKorea:

夢を諦めずにがんばって生きていくことの大切さを考えさせてくれるステキな映画でした。主人公が女性としてプロ野球選手になることに挑戦するという設定のきっかけなど、この映画を製作なさろうと思ったきっかけを教えてください!

●監督:

ある時、リトルリーグのチームに所属する女子生徒のインタビューを見た妻が、不愉快な気持ちになったと話してくれました。会話の中では彼女のことを「天才野球少女」だと持ち上げておきながら、「女子が野球をするのか?」という視点が露骨に現れていたからです。

スポーツの名称は、例えばバスケットボールであれば「女子バスケットボール」、「男子バスケットボール」等、頭に性別がつくものだが、野球にはそのような性別がついているのを見たことがなかったです。そこで検索してみたところ、女子もプロに行けるということを知りました。

そんなことがあった後、NBAのドラフトを見ていた時に、リトルリーグの少女がプロ野球に挑戦する映画を作ってはどうかとひらめきました。



●WowKorea:

映画の前半はジェンダーバリア(性別の壁)だらけで大変って感じでしたが、後半はコーチと一緒に夢に向かって行く過程がとても暖かく感じられました。映画ではなく、現実の韓国社会においてジェンダーバリア(性別の壁)を監督はどのように考えていらっしゃるのですか?

●監督:

韓国社会において、性別の壁や差別は当然、あります。女性差別だけでなく、場合によっては男性だから差別されることもあれば、逆差別もあるでしょう。

性差別に限らず、どの社会にも差別はありますよね。学歴差別など、さまざまな他の差別も韓国社会には多く存在しています。



●WowKorea:

映画の冒頭で「1996年に韓国のプロ野球は女性の選手も受け入れるようになった」と言及していますが、今まで2軍も含めて韓国のプロ野球チームに女性の選手が在籍したことがあるのでしょうか?

●監督:

いいえ。今まで在籍したことはありません。でも、チュ・スインのように韓国プロ野球に挑戦する女性選手はいます。



●WowKorea:

1996年の規定改定のきっかけは何だったのでしょうか?

●監督:

今は韓国だけでなく、アメリカでも、女性がプロ野球選手になれないという規定はありません。韓国での規定改定のきっかけは詳しく知りませんが、当時(改定前)、そのような規定があったのは韓国だけだったので、(規定を)なくさなければいけないという声が上がったと聞いています。

以上、監督への質問と答えの内容だった。楽しい映画だったが、観た後、色々残る映画でもあった。少しだけストーリーを紹介しておきたい。

天才野球少女と呼ばれるチュ・スイン(イ・ジュヨン)は、高校卒業を間近に控えプロ野球選手を目指している。

しかし、女子というだけで母や友人、周りから現実を見つめろと諭されるが、「自分にも分からない未来を他人に決めつけられたくない」と更にハードな練習を重ねていく。

そんなある日、野球部に新任のコーチ (イ・ジュニョク) が現れ、彼女の運命は大きく変わっていく。「あきらめない。何があっても。」プロを夢見る天才野球少女の挑戦が、新任コーチとの出会いで大きく動き出す。

これ以降のストーリーは是非スクリーンでチェックして欲しい。
(インタビュー:GRACEK)

監督・脚本:チェ・ユンテ 出演:イ・ジュヨン「梨泰院クラス」イ・ジュニョク「秘密の森」 ヨム・ヘラン「椿の花咲く頃」
2019年/韓国/韓国語/105分/スコープ/5.1ch/英題:Baseball Girl /日本語字幕:根本理恵 配給:ロングライド 
(c)2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
3月5日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト:longride.jp/baseballgirl/


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