昨年10月9日、デンマークのコペンハーゲンで展示された現代自動車グループの燃料電池発電機と「ヒュンダイ・ベロスター N ETCR」(画像提供:wowkorea)
昨年10月9日、デンマークのコペンハーゲンで展示された現代自動車グループの燃料電池発電機と「ヒュンダイ・ベロスター N ETCR」(画像提供:wowkorea)
現代自動車は6月18日から20日、インタリアのACI・ヴァレルンガ・サーキットで開催される電気ツーリングカーレース「PURE ETCR(Electric Touring Car Racing)」の開幕戦に、「ヒュンダイ・ベロスターN ETCR」が初出場すると発表した。

PURE の最新ニュースまとめ

同大会は単に電気レーシングカーが出場する大会というだけではなく、現代自動車グループが単独供給する燃料電池発電機を使って電気を供給し、全レースでオールシーズンのシングルタイヤを使用するという特徴がある。航空ではなく水上輸送手段を使い、競技場内ではプラスチックの使用が禁止されるなど、広範囲にわたって持続可能なモータースポーツを追求する。

今年初めて開催される「PURE ETCR」には、既存のレーシングカーに搭載されていた駆動系を取り除いた代わりに、最高出力500キロワットの電気モーターと容量65キロワット時のバッテリーを装着した電気レーシングカーが出場する。

これに先立ち現代自動車は2019年9月、「ヒュンダイ・ベロスターN ETCR」を公開したのと同時に同大会への参加を宣言。昨年9月には参加企業中初めて主催者側と共に、レーシングカーのシステム統合とテストを成功裏に終えた。

また昨年10月、デンマークのコペンハーゲン市庁前で行われた2021年シーズンの「PURE ETCR」開催を宣言する式典に参加して、レーシングカーを披露した。大会の充電インフラ整備のため、計4基の燃料電池発電機を単独供給するなど「PURE ETCR」の発電部分を担っている。

同大会には「ヒュンダイ・ベロスターN ETCR」以外にもイタリア「アルファロメオ・ジュリアETCR」、スペイン「クプラ eレーサー」などが参加し、電動化の技術力を競う予定だ。

現代自動車の関係者は「これまで『世界ラリー選手権(WRC)』、『世界ツーリングカーカップ(WTCR)』、『ニュルブルクリンク24時間レース』など、さまざまなモータースポーツ大会を通じて得たノウハウで量産車の技術を磨いてきた。今後はこれを電動化の分野へと拡大する時」と話している。


Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 101