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韓国・亜洲大学の米中政策研究所が16日主催した「第8回韓中政策学術会議」に参加した韓中の学者たちは、米中戦略競争が激化するほど韓中両国関係だけでなく、北東アジアの安保秩序も難しくなると懸念した。
特に延辺大学国際政治研究所の朴東勳主任兼国際政治学科教授は、「米国が中国に戦略的圧迫を加えている状況で、中国は最大限柔軟な方法を通じて両国の葛藤を統制可能な範囲で制限しようとしている」とし、「こうした状況で韓国が中国の核心利益と安保利益を害さなければ、韓中両国の協力を広げることができる」と強調した。さらに、「北東アジア地域内の協力と安定のためには、韓中間での2+2対話のメカニズムを発展させ、相互理解を増進させなければならない」と強調した。
山東大学の張蘊嶺・碩座教授兼国際問題研究院院長は、「中国の対外政策をめぐって、韓国のマスコミと一部の政治家が誤解している」と指摘した。張院長は「韓国が、中国から二者択一を迫られていると言うが、中国はそんなことはしていない」とし、「中国は韓米軍事同盟を理解している」と明らかにした。
ただ「韓中関係が悪ければ韓国と中国ともに否定的な影響を受け、大きな葛藤が生じるだろう」とし、「さらに中露北対日米韓の三角対立関係が具体化するだろう。われわれが言う利益というのは、韓国の利益を選択しろということだ。 韓国メディアは中国の圧力を誇張する面があるが、対話メカニズムを構築すれば、今後発生しうる極端な状況を避けられると考えている」と述べた。米中葛藤の中で、韓国の均衡者としての役割が「朝鮮半島の利益、北東アジアの利益に合致すると考える」と付け加えた。
イ・サンヒョン世宗研究所長は「米中戦略競争の深化は地政学的緊張の向上はもちろん、グローバルガバナンスをさらに難しくする見通し」とし、「朝鮮半島平和プロセスの後退、北朝鮮非核化交渉の停滞による困難が続く」と指摘した。続いて「韓国の立場では多者主義の貿易秩序を復元するために、引き続き努力する必要があり、類似立場国家(like-mindedcountry)との小多者地域協議体の結成に取り組み、議題基盤の小多者協議体を両立してバランス感を維持することが望ましい」と分析した。
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