韓国の宅配労組、ソウル市内で1000人抗議集会開催…運輸大手に合意事項の履行を要求(画像提供:wowkorea)
韓国の宅配労組、ソウル市内で1000人抗議集会開催…運輸大手に合意事項の履行を要求(画像提供:wowkorea)
ストライキを続けて54日目になるCJ大韓通運の宅配労組が19日、抗議集会を開き「労働者の命と引き換えに私腹を肥やす財閥企業のCJに、こん棒やムチを打ってほしい」と市民に訴えた。

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 88の宗教・市民社会団体で結成されたCJ宅配共同対策委員会と宅配労組はこの日、ソウル市内のチョンゲ(清渓)広場で抗議集会を開いた。この日の集会は、会社側に宅配員の過労死を防止するための社会的合意を履行するよう、要求する目的で行われた。

 雪が降る中、同日午後6時過ぎに始まったこの集会には、主催側の発表によると約1000人が参加したという。ろうそくと抗議用のプラカードを持った参加者たちは、氷点下の天気をものともせず、清渓広場で「社会的合意を履行せよ」と叫んだ。

 宅配労組のチン・ギョンホ委員長はこの日の集会で「社会的合意に従って料金を引き上げ、年間6000億ウォン以上の利益を上げた。しかし、4000億ウォン以上は企業の懐に流れ込んだ」とし、「社会的合意を古靴のように捨てる財閥企業のCJに、ムチを打ってほしい」と訴えた。

 また「宅配料金の引き上げ分が、どのように使われたのか検証しようと求めた。しかし、会社側は交渉を拒否している」とし、「私たちの要求が正当で社会的常識と正義に符合するため、いくら大変でも後退しない」と闘争意志を強めた。

 チン委員長は韓国保守系野党「国民の力」のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領選候補に向かって、「なぜ厳しい寒さの中で、宅配員たちが街頭に出たのか。(彼らの声に)耳を傾けたり、ねぎらいの言葉もかけなかった」とし、「何の資格で公権力投入を云々し、CJの肩を持つのか怒りを覚えざるを得ない」と非難した。

 また、与党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)候補に対しては「国が率先し社会的合意が完全に履行されるよう、徹底して管理・監督するという言葉を積極的に実践してほしい」と求めた。

 CJ宅配共同対策委員会のパク・ソクウン共同代表は「CJ大韓通運は宅配業界でシェア50%を超える最大手の財閥大企業」とし、「労組の交渉要求に、応じていない」と攻勢に出た。

 無所属のユン・ミヒャン議員は、連帯発言を通じて「社会的合意が発表されて1年が過ぎた。しかし、依然として徹夜や夜明けの労働が絶えない」とし、「CJは交渉に出て社会的合意の履行を国民の前で約束しなければならない。雇用労働部と国土交通部も積極的に介入すべきだ」と主張した。

 同日の集会は1時間30分ほど続いた後、7時32分頃に終わった。警察も現場を見守ったが、特に衝突なく終了した。

 一方、宅配労組はCJ大韓通運に社会的合意の履行を要求し、昨年12月28日からストライキを続行中だ。今月10日からは、ソウル市チュン(中)区所在のCJ大韓通運本社を占拠し、座り込みを行っている。
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