韓国北部の京畿道坡州市から臨津江を挟んで見える北朝鮮軍の見張り所=10日、坡州(聯合ニュース)
韓国北部の京畿道坡州市から臨津江を挟んで見える北朝鮮軍の見張り所=10日、坡州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の両軍は8月22日から9月1日までコンピューターシミュレーション方式の合同指揮所訓練(CCPT)を実施する。同期間に野外での大規模な実動訓練の実施も検討していることが11日、韓国軍関係者の話で分かった。 韓米は5月の首脳会談後の共同声明で「強まる北の脅威を考慮し、両首脳は朝鮮半島と周辺での合同演習・訓練の範囲と規模拡大に向け協議を始めることで合意した」と発表していた。 この合同指揮所訓練は、2018年まで韓米が毎年合同実施してきた上半期の指揮所演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」、下半期の指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)の三つの大規模な定例演習を統合したもので、上半期と下半期の年2回実施される。韓米は訓練の名称に「同盟」などの言葉を加えることを検討中とされる。 一方、韓国軍は北朝鮮軍の動向を注視している。軍合同参謀本部のキム・ジュンラク広報室長は11日の定例記者会見で「北の軍が7月から夏季訓練を進めるものとみている」としながら、集中豪雨からの復興支援と新型コロナウイルスの流行などの影響も一部あり得るとの見解を示した。 北朝鮮軍の夏季訓練はまだ本格化しておらず、災害復興の支援活動は訓練に支障を与えるほどではないとの見方もある。 韓国軍当局は、北朝鮮軍が夏季訓練期間中に閲兵や態勢点検といった名目でミサイル発射などの挑発に乗り出す可能性があるとして警戒しているようだ。北朝鮮軍は10日午後、放射砲(多連装ロケット砲)と推定されるものを2発ほど黄海に向け発射した。
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