【公演レポ】キム・ヒョンジュン、「僕たちは切れることのない縁でつながっています」約2年半振りの再会で感謝の涙!ワールドツアー日本公演開催!(画像提供:wowkorea)
【公演レポ】キム・ヒョンジュン、「僕たちは切れることのない縁でつながっています」約2年半振りの再会で感謝の涙!ワールドツアー日本公演開催!(画像提供:wowkorea)
歌手兼俳優のキム・ヒョンジュンが9月3日(土)、神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールにて、ワールドツアー日本公演である「22/23 KIM HYUN JOONG WORLD TOUR "The end of a dream" in Japan」を開催した。2020年に新型コロナウイルスの影響で日本ツアーが中断となり会えない期間が続いたが、約2年半ぶりに念願の来日公演が実現。長い間待っていたファンとの待望の再会を果たした。

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ステージにバンドメンバーが登場すると会場の高揚感は一気に高まり、客席はBGMにあわせた手拍子と、緑に輝くペンライトの光が広がった。暗がりのステージにキム・ヒョンジュンが姿を現すと、アコースティックギターの弾き語りで「Lead me in your way」が始まり、徐々にバンドの音が重なっていく。優しい音色で心を癒すと、「PrismTime」では観客に目線を向けながらほほ笑みを浮かべ、のびやかに歌い上げた。雰囲気は一変し、ステージ前方まで行き観客を煽り、赤いライトを浴びながらパワフルな歌声を響かせると、「横浜盛り上がろう!」と叫び、勢いを加速し「I’m a Million」へ。力強い視線を送りながら熱いステージを繰り広げると、続いては「Lucky Guy」。ファンはペンライトを振り回し、テンションはすでに最高潮となった。「Sickness」では、曲の世界観に入り込んだように、声、表情、身振りで表現。そして「Super Fire」まで一気に駆け抜けた。

モノトーンの柄シャツからオールブラックの衣装に着替えたキム・ヒョンジュンは、切なさがこもった歌声で「四季」を届けた。「こんにちは、こんにちは」とあいさつし笑顔で右手をあげると、「本当にみなさんに会いたかったです。2年半前とたくさんのことが変わりましたね。みなさんの顔が見えるだけで、たくさんの感情を感じています。もっともっと良いアーティストになれるようにずっと頑張りました。みなさんをずっと考えながら、毎日毎日、頑張ろう頑張ろう」と日本語で心の内を明かすキム・ヒョンジュン。会えなかった悲しみを吐露しながら「みなさんに約束したいことがあります。これからはこんなに長い間、離れ離れになることはありません。今日はみなさんに希望の鐘の音を鳴らそうと思ってここに来ました」と伝え、「ここからは笑ってください」と声をかけた。「もう一度言います。会えて本当にうれしいです」と改めてうれしさをにじませ、ファンたちを眺めて微笑むと「YOUR STORY」へ。温かみのあるサウンドと柔らかな歌声で会場を包みこんだ。

「久々に会えたのだから声出したいですよね。ハートで声をお願いします」と歓声が出せないことへの気遣いを感じさせながらも、「最近は目元だけ化粧をするようじゃないですか。だからマスカラを強くつけると聞いてます」とマスク生活でのメイク事情を把握したトークで笑いを誘うキム・ヒョンジュン。「次に会う時は、一緒に大声で歌えたらいいなと思います」と次回への期待を口にし、次の曲を紹介。「みなさんが船長になって夢の星へと向かおうという気持ちで作りました。この会場が大きな船だと思って、みなさんを夢の果てへ案内したいと思います。静かに目を閉じて聴いてみてください。でも開けたいなと思ったら開けても良いですよ(笑)」とおちゃめさを見せ、和ませた。

椅子に座り、幻想的な雰囲気の中始まったのは新曲「Song for a dreamer」。観客はじっくりと耳を傾け、夢の世界に浸った。「みなさんは本当に僕を待ってくれていたんだなと思います。永遠なものはないと思いますが、永遠であり得るものは僕たちの記憶だと思います。美しく残るであろう記憶を、今日のことや楽しかったことを、いつか笑いながら振り返りたいです。待っていてくれたみなさんに、感謝を捧げる気持ちで歌います」と言い、真心を込めて「Wait for me」を歌唱。そして「みなさんの手を2度と離しはしません。つないだ手を離さないで、これからも歩いていきましょう」と語り、続いては「Take my hand」。気持ちを解放するような伸び伸びとした歌声に合わせ、ファンも手を挙げ一緒になって盛り上がった。

高まった雰囲気の中「座らないでください。どうしてしきりに座ろうとするんですか?」とのツッコミで笑いを誘ったと思ったら、「みなさん声出せないけど、口を閉じて『ん〜』なら良いのかな?ちょっと笑いが漏れるのが大丈夫なら、応援したい時は笑ってください!『Love Like This』では”LOVE”の単語が出るたびに『ハハッ』って笑ってください(笑)」と頓知をきかせたトークで、会場は思わず笑いに包まれた。「Love Like This」では指でL字を作りながら笑顔でステージを楽しみ、そのまま「THIS IS LOVE」へ。「みなさん、ハートで、ハートで」と胸に手を置き呼びかけると、応えるように会場は一体感を増していった。

アコースティックギターの演奏にのせた「Expecto Patronum」でゆったりとした時間を過ごし、「『Expecto Patronum』はハリーポッターに出てくる魔法です。みなさんの周りにいる悪い霊魂をこの魔法で守ってあげるという意味です」と曲について紹介。再びテンションを上げ、「行くぞー!」と勢いよく始まったのは「BEYOND CRAZY」。疾走感のあるメロディーにのせ、さわやかな笑顔を振り撒きながら会場を熱くした。

「時間が経つのがあっという間でした。こうしてみなさんとステージを通してお会いすることができて、意味のある1日になったと思います。今日ここに来るまでに様々な困難があったと思います。そうした中で、遠くからでも足を運んでくれてありがとうございます。わざわざ来てくださったみなさんに、後悔のない時間を差し上げたいと思いました。ここにいるみなさんも、今日参加できなかったファンの方も、日本全国のファンのみなさん、全世界のファンのみなさんも、一人ひとりが大切な存在です。辛くて寂しくても、誰かから愛されるべく生まれた存在だと思ってください」と愛あるメッセージを送ると、「この曲は、みなさんの人生の祝福のスタートを知らせる鐘の音となるでしょう」とし、最後の曲「A Bell of Blessing」へ。ファンたちの顔をしっかりと見つめながら、希望に満ちた世界を願うように歌い、最後に「ありがとうございます」と言葉を残した。

アンコールで再び登場すると、「U」を披露。客席に向かってを指差したり、目でコミュニケーションをとるようにうなずいたりしながら、優しい歌声を届け、「The Smile In Wine」へと続いた。「”愛してる”と”愛している”は違いがあると思います。”愛してる”は好きだという感じで、”愛している”は僕は変わらずに愛しているから心配しないでって意味も含まれてるように思います。みなさん、ずっと愛しているから」とファンへ言葉を贈ると、「次の曲は、初々しい恋、青春を歌った曲です。みなさんは学校の塀を越えたことはありますか?僕は高校生の時、遅刻をすると先生に叱られるのでこっそり塀を登って登校していました」と学生時代に想いをはせ、童心の世界へ導いた。

「Childlike」で、温もりを感じるメロディーで懐かしい気持ちにさせると、「最初は少しぎこちない部分もあったと思います。でもみなさんの顔を見ていると、久しぶりというのとも違う感覚になりました」と公演を振り返り、「先ほどの歌詞の中に、”ボールひとつさえあれば楽しい”という歌詞があります。僕たちはもうボールひとつだけでは幸せになれない歳になったかもしれませんが、これから先はギター1本持って、どこへでも行って、みなさんと向かい合って歌って、応援してもらえるような場を作っていきたいです。沖縄でも札幌でも、小さな公演でも、みなさんのために僕から出向いて会いに行けたらと思います。”ここにも来て”とたくさんメッセージを送ってくださいね」と話した。最後のあいさつとなり、バンドメンバーからは「みなさんの健康で幸せそうな姿を見ることができてうれしいです」「またこうして一緒に時間を過ごしてくださってありがとうございます」「とても温かい公演でした」とうれしさがこもった言葉や、「ヒョンジュンさんの曲を通してみなさんの悲しみが喜びに変わりますようにと祈っていました」「一人ひとりと目を合わせようとすると、涙が込み上げてきました」と涙ながらに発された言葉が伝えられ、会場は感動が広がった。

キム・ヒョンジュンは「みなさんと僕はしっかりした縁で結ばれていると思います。どんな困難、逆境があっても、切れることのない縁でつながっていると思います。その縁がずっとつながっているように、僕がしっかりと握っていたいと思います。みなさんもしっかりと握って離さないでいてください」と言葉に力を込め、涙を浮かべながら「これ以上長い言葉はいらないと思います」と言い、次の曲へ移り暗転した中で空を仰いだ。お互いの気持ちがあふれた空間に「Thank you」が響き、涙をこらえながらも気持ちを届けるように歌う姿は、ファンの涙を誘った。「悲しい雰囲気で終わるわけにはいきません」と、最後は「HEAT」で大盛り上がり。「みなさん、ハートで歌ってください」と客席にマイクを向けると、ファンの心の声を感じ取るように目を瞑り、気持ちをひとつにした。バンドメンバーとともに「みなさん、愛してます!」とお辞儀をすると、ファンは大きな拍手でお返し。最後はとびきりの笑顔で締めくくった。



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