尹大統領の暴言映像を公開したメディアに批判の声も=韓国(画像提供:wowkorea)
尹大統領の暴言映像を公開したメディアに批判の声も=韓国(画像提供:wowkorea)
ヘラルド経済新聞など複数の韓国メディアによると、韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が21日、米ニューヨークでの国際会議を退席する際に暴言を発した場面が取材陣のカメラに捉えられ、物議を醸している。

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 とくに、このニュースを真っ先に報道した韓国のMBC放送は、「バイデン(大統領)は赤っ恥をかくだろう」と字幕でバイデン氏を言及。韓国の大統領室が「バイデン」とは言っていないと否定したことから、致命的な誤報だとか、米韓を仲違いさせる報道だとの批判が起きている。

 23日、MBCは声明文を通じて「いかなる解釈や価値判断もせずに発言内容をそのまま伝えた」と明らかにした。

 続いて「大統領の卑俗語発言の映像は大統領室の記者団が撮影し、放送局が共有したものだ。ほとんどすべての報道機関が該当の動画を報道したにもかかわらず、政界の一部では唯一MBCだけを取り上げ非難している。大変遺憾だ」と反論した。

 先立って、与党「国民の力」のユン・サンヒョン議員は22日、フェイスブックに「MBCが、大統領がうっかり私的に言った言葉を大げさに扱った。米韓同盟という代替不可能な国益を毀損(きそん)してまで、党派的な攻撃に血眼になったMBCの行動には、厳重な責任を問わなければならない」と述べた。

 該当の映像は尹大統領が22日、米国ニューヨークで開かれた国際会議を退席する際に、側近に対して「国会でこの××らが承認してくれないと、バイデンは赤っ恥をかくだろう」と話すような姿が映っていた。これについて、大統領室は「バイデン」ではなく、「だめになったら」と言ったもので、米議会ではなく韓国国会を指したものだと説明している。

 尹氏が出席した会議では各国が開発途上国の疾病撲滅のために、国際基金へ出資を表明している。大統領室は「韓国国会が野党の反対で、出資を承認しなければ国が恥をかく」との意味だったと釈明した。

 ファイナンストゥデイは23日、このような報道をしたMBCが尹大統領を攻撃し、韓国と米国を仲違いさせようとしたという疑惑に包まれるだろうと報じた。

 同紙は「MBCが尹大統領の私的な対話が偶然に映り込んだ映像に誤った字幕を入れ、まるで尹大統領が米国議会とバイデンを見下したように報道した」と指摘。続けて「特定勢力がマスコミを自分の手足のように使って、国民を扇動しているという主張も出ている」と主張した。
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