【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部の
キム・ジュンラク広報室長は11日の定例会見で、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を貯水池から発射したことについて、「SLBMは潜水艦で発射が行われてこそ兵器体系として実効性がある」として、「韓米の監視を避け、われわれの(北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃する)『キルチェーン』能力を相当意識した窮余の策」との認識を示した。 北朝鮮は先月25日に北西部の貯水池の水中発射場から戦術核弾頭の搭載を模擬した弾道ミサイル発射訓練を行ったと明らかにした。当時、韓国軍は移動式発射台(TEL)から発射されたロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版「KN23」と推定していた。 北朝鮮が貯水池という新しいSLBM発射方式を講じたことでキルチェーンによる対応能力が低下するとの指摘に対し、国防部のムン・ホンシク副報道官は「北が公開した打撃兵器は現在われわれが保有している韓国型ミサイル防衛体系で探知し迎撃できる」と明言した。 ただ、「キルチェーンに関連し、最も重要なのは偵察・監視兵器の確保」とし、「われわれの偵察・監視能力は相当な水準だが、完全性のためにはさらに確保しなければならない部分がある」と説明。「北の全地域に対する監視・偵察能力の確保のため、軍の偵察衛星、中高度偵察用無人機を含むさまざまな無人機などを確保する努力を行っている」と述べた。
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