ユン・ゴン の最新ニュースまとめ
そうした中、徐氏の逮捕を巡り、韓国の与野党が政治攻防を繰り広げている。
韓国与党「国民の力」のチョン・ジンソク(鄭鎭碩)非常対策委員長は3日、自身のフェイスブックで、「大韓民国の司法部は、『度を越えてはならない』という文前大統領の突拍子もない脅かしや、徐前室長のくだらない言い訳を認めなかった」と評価した。
同党のパク・ジョンハ(朴正河)首席報道官は論評で、徐氏について「安保ラインの最高責任者として韓国の国民を保護するどころか、死に至るまで放置した。キム・ジョンウン(金正恩)政権の顔色をうかがうことにばかりとらわれて急いで”越北”と断定し、名誉殺人まで犯した」と批判した。
こうした与党の批判について、野党「共に民主党」のイム・オギョン(林五卿)報道官は、「政権の趣旨に合わせたような結論が決まっている政治報復捜査は、結局法廷で審判を受けるだろう」と批判した。
文政権で国政状況室長を務めたユン・ゴンヨン(尹建永)議員もフェイスブックで、「徐前室長は検察の捜査を受けるために、退任後に米国から自ら韓国に帰ってきた人だ。何の証拠を隠滅するというのか」と述べた。
「韓国で最高の北朝鮮専門家に対して、何の根拠もなく、政治報復だけで逮捕令状が請求されるのに、誰が祖国のために献身しようとするのか」と非難した。
ソウル中央地裁のキム・ジョンミン令状専担部長判事は3日、職権乱用と虚偽公文書作成・行使の疑いで請求された徐氏に対して逮捕令状を発行。キム部長判事は「犯罪の重大性および被疑者の地位、関係者との関係に照らして証拠隠滅の恐れがある」と明らかにした。ソウル拘置所で待機していた徐氏は、直ちに収監された。
徐氏は海洋水産省の公務員が殺害された翌日の2020年9月23日、関係長官会議で自ら越北と結論づけ、国防省と国家情報院などに、これに反する情報を削除するよう指示した疑いが持たれている。
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