◇ソウル市 地下鉄・バス運賃の値上げを今年後半に先送り ソウル市は15日、4月末ごろを予定していた地下鉄とバスの運賃値上げを今年後半に延期すると発表した。今年前半は公共料金を据え置くとした尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の発言を受けたもの。尹大統領は同日の非常経済民生会議で、「暖房費の負担が増えるなか、交通など公共料金の値上げ計画まで加わり、(国民は)苦しみを訴えている」と述べ、道路、鉄道、郵便など政府が管理する公共料金を今年前半はできる限り据え置く方針を示した。◇外相「日本は正しい歴史認識と被害者意見の尊重を」 徴用問題で 朴振(パク・ジン)外交部長官は、日本による植民地時代の徴用被害者への賠償問題に関し「日本が正しい歴史認識を持ち、被害者の意見を十分に尊重しながら解決すべきだと考える」と述べた。国会外交統一委員会での外交部業務報告に出席した同氏は、日本が強制徴用の事実を認めておらず、これに関し謝罪したこともないとする野党議員の指摘に対し「日本側に痛切な反省と心からの謝罪の精神を引き継いでいくよう求めている」と答えた。朴氏は17~19日にドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議に出席する予定で、同地で日本の林芳正外相と会談することが有力視されている。◇銀行の構造改善策を議論 TF設置へ 金融委員会は尹錫悦大統領が主宰した非常経済民生会議で、今月中に「銀行圏経営・営業慣行・制度改善タスクフォース(TF)」を設置すると報告した。TFには金融委員会、金融監督院、銀行、学界、法曹界、消費者専門家などが参加する。銀行が寡占構図にあぐらをかいて利子による収益に過度に依存しているという問題意識に基づき、根本的な構造改善策を議論する。今年上半期中に改善策を発表することを目標とする。 ◇北朝鮮の食料難深刻 正恩氏娘の軍行事同伴で結束図る 統一部は、国会外交統一委員会に提出した業務報告資料で、北朝鮮が昨年末の朝鮮労働党中央委員会総会の開催から2カ月にして農業対策を議題とする総会を招集したことを挙げ、「北は農業問題を『極めて差し迫った焦眉の課題』と規定し、食料難の深刻さを認めた」と指摘した。また、金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が娘のキム・ジュエさんを軍事パレードを含め5回にわたり軍の行事に同伴したことについて、「軍人や住民に体制結束と金正恩一族への忠誠を求めている」との見方を示した。
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