金正日氏生誕記念　正恩氏の錦繍山太陽宮殿参拝報道はなし

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、朝鮮労働党幹部と政府高官が故金正日（キム・ジョンイル）総書記の生誕記念日（光明星節、2月16日）に合わせ、同氏と故金日成（キム・イルソン）主席の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝したと報じた。金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（党総書記）は昨年に続き今年も姿を見せなかったようだ。

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　朝鮮中央通信によると、金徳訓（キム・ドクフン）首相や崔竜海（チェ・リョンヘ）最高人民会議常任委員長、李炳哲（リ・ビョンチョル）党中央軍事委員会副委員長らが錦繍山太陽宮殿を訪れた。

　金正恩氏は権力を継承して以降、光明星節には錦繍山太陽宮殿を参拝してきたが、金正日氏の生誕80年だった昨年は、革命の聖地とされる北部の三池淵で慶祝中央報告大会に出席した。

　朝鮮中央通信はまた、光明星節を迎えて金正恩氏が子どもたちに学用品や食べ物などを贈ったと伝えた。北朝鮮メディアは、金正恩氏が重要な記念日などのたびに子どもたちに贈り物をすると報じて「民を愛する指導者」を宣伝している。

　今回子どもたちに配られたプレゼントに関し、米政府系のラジオ自由アジア（RFA）は現地筋の話として、プレゼントの菓子類の袋に、本来は協同農場に供給される農業用資材のビニールが使われ、農民が不満を漏らしていると伝えた。

　北朝鮮各地では光明星節を祝う行事が開かれた。平壌では北朝鮮に駐在する外交団関係者が16日に牡丹峰劇場で国立交響楽団の音楽会を鑑賞し、朝鮮社会主義女性同盟は凱旋門広場で舞踏会を開いた。

　党機関紙の労働新聞は光明星節のニュースに1～6面の多くを割いた。