演説する李長官(国防部提供)=31日、シンガポール(聯合)
演説する李長官(国防部提供)=31日、シンガポール(聯合)
【シンガポール31日聯合】国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官が31日、シンガポールで開かれた第7回アジア安保会議で基調演説を通じ、国際的な大災害に備えた「グローバル災害管理システム」の構築を提案した。東南アジアの津波、ミャンマーのサイクロン、中国の地震などに見るように、災害の被害が大型化・グローバル化しており被災国の努力だけでは克服が難しいとした上で、不確実な安保状況で国の安全を保障するには柔軟かつ多次元的な対応が必要だと強調した。
 李長官は続けて、「さまざまな脅威に一層効果的に対応するため、各国の経験・ノウハウ共有を提案する」とし、韓国は「国防改革2020」の作成・執行といった国防政策分野での多様な経験をアジア諸国と共有する準備ができていると説明した。

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 また、韓国は包括的な脅威に対処するため▼適正な軍事能力の構築▼官・軍の力量統合▼国際レベルの協力――の具備に重点を置いていると紹介した。これに向けた韓国政府の計画については、「平時でも超国家・非軍事的脅威に対応するための部隊が指定・編成され、武装することになるだろう」と述べた。これは国連平和維持活動(PKO)に向けた常備部隊だけでなく、サイバーテロなどに対応する専門部隊も創設する可能性があることを示唆したものと受け取れる。

 北朝鮮の軍事脅威については、南北間の交流・協力は次第に増加しているが、北朝鮮の軍事的脅威は依然として変わっていないとし、「韓国は世界で最も強度の高い伝統的な軍事脅威にさらされている」と述べた。


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