【ソウル3日聯合】国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官とゲーツ米国防長官は3日、李明博(イ・ミョンバク)政権発足後初の韓米国防相会談をソウルで開催し、在韓米軍兵力を現水準で維持するとした両国首脳の合意事項を順守することで合意した。国防部が明らかにした。
 この会談で両長官は、在韓米軍を現水準(2万8500人)で維持することが韓米連合防衛体制の強化に大きく寄与すると評価し、順守することを決めた。ゲーツ長官はこれに関連し、米国の対韓国防衛公約が確固としたものであることを再確認した。朝鮮半島の在韓米軍戦力を維持・向上することに力点を置いており、何があっても戦力水準に変わりはないと強調し、戦力調整の可能性を否定した。

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 また両長官は、両国首脳が韓米同盟を「21世紀戦略同盟」に発展させることを決めたことに留意し、これに向け緊密に協議することで合意した。これについて国防部関係者は、両国外交・国防当局が「21世紀韓米戦略同盟未来ビジョン」文案を協議していると明らかにし、この宣言文の作成に当たり緊密に協議するという意味だと説明している。

 戦時作戦統制権については、2012年4月17日を移譲目標として進めていくとした公約を改めて確認した。在韓米軍基地の移転・返還では、作業の進展に双方ともに満足を示し、今後も作業が滞りなく進められるよう共同努力していくことを決めた。

 防衛費分担問題に関しては、両長官が防衛費の分担が在韓米軍の安定した駐留環境造成と連合防衛力の増強に寄与すると評価した。ゲーツ長官は韓国が在韓米軍駐留費用の分担に寄与していることに謝意を表明した。

 この日の会談で、李長官は冒頭発言を通じ「韓米は現在の同盟水準にとどまるべきではなく、伝統的な同盟精神を基に、共同の価値と利益を追求する未来志向的同盟に発展しなければならない」と主張した。未来志向的同盟への発展は、軍事的にはより効率的な未来共同防衛体制に発展させながら、地域と世界的レベルでの協力を通じ、共同利益の増進を模索するものだと考えると強調した。

 これに対しゲーツ国防長官は、「在韓米軍司令官の離任・就任式を機に、われわれが以前に合意した内容を改めて確認し、施行することになる根幹を準備することができうれしく思う」と述べた。

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