これまで韓米連合軍による軍事演習は韓国側の合同参謀本部議長と米国側の在韓米軍司令官(連合司令官)の主管で実施されてきたが、昨年までの名称「乙支フォーカスレンズ」をことし「乙支フリーダム・ガーディアン」に変更し演習形式も変えるとともに、李長官が深く関与するようになった。
イ・サンヒ の最新ニュースまとめ
ある軍消息筋は19日、韓国側合同軍司令部(JFC)が設置した地下バンカーに李長官が寝泊りし演習を観察していると明らかにした。国防部長官が演習時にバンカーに宿泊するのはこれが初めてだという。李長官は、3月に編制された国防部防衛政策科が中心になり作成した危機管理状況と対処案などについて文書で報告を受けているほか、バンカーでは毎日の状況報告会議に出席し、政府官庁間の協力事項だけでなく演習に関する助言や指示も行っているという。
李長官は、状況報告会議で「わが国防部がベンチマーキングする戦争遂行モデルはどの軍事先進国にもないため、独創的で韓国的な戦争遂行体系を備える必要がある」と注文したと伝えられた。
軍関係者は、軍事行政に関する権限を行使する国防部長官が韓米連合軍演習の進行状況を観察し助言するのは異例のことだと評価する。国家危機管理対応の主務部署である国防部の首長として役割を尽くすという意思だろうと述べた。また別の関係者は、作戦指揮権を行使する合同参謀本部議長と国防長官が同時に戦争遂行本部に詰めていることは、軍事行政と作戦指揮の調和を意味するとしながらも、軍事行政権の強化で作戦指揮権が萎縮する可能性もあると懸念を示した。
Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0