民主党議員らは、交渉決裂直後の30日午後8時40分ごろ秩序維持権が発動されると、登山用ザイルなどの装備を体に巻きつけ、議長席や非常階段を死守する練習を行うなど、決死抗戦の準備を整えた。一部議員らは早朝までウォールクライミング用のベルトにザイル、赤い軍手を携帯していた。
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民主党は、議長席の前に「携帯電話盗聴、財閥放送、財閥銀行決死反対」と書かれた横断幕をかけ、周辺に机やいすなどでバリケードを作り「壮烈に戦死する」と、背水の陣を敷いた。また、各議員に「指定席」を再配置するなど戦列を整備し、本会議場内の各扉にはすべて、国会事務処が設置した鍵をかけた。
民主党議員60人余りと姜基甲(カン・ギガプ)代表ら民主党議員4人、創造韓国党の柳元一(ユ・ウォンイル)議員は、21日午前零時、「秩序維持権発動糾弾および引ったくり処理阻止」決意大会を開き、決死抗戦への意志を燃やした。
一方、金議長は国会近くで側近らとともに随時状況報告を受けながら、今後の対策を熟議していると伝えられた。
こうしたなか、与野党は国会破局の責任を互いに押し付け合っている。与党ハンナラ党の尹相現(ユン・サンヒョン)報道官は「議会の歴史上、最悪の無理押し、無理強いに大韓民国が立ち止まり破壊的な闘争を行っている。はなから交渉を実現するつもりはかけらもなかった」と猛攻撃した。
これに対し民主党は、崔宰誠(チェ・ジェソン)報道官が、会議開会前に議長が警備員を動員するのは、事実上の警護権発動だと指摘した。金議長は秩序維持権という言葉で偽装しだましていると批判し、「全身で抵抗する」と主張した。
自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)総裁は、緊急議員総会で「このように政治力もなく問題解決に向けた真摯(しんし)な努力もないケースは初めて見る。ため息しか出ない。われわれ以外の与野党は皆、気は確かなのか」と、ハンナラ党と民主党を批判した。
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