議員の質問に答える李長官=16日、ソウル(聯合ニュース)
議員の質問に答える李長官=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル16日聯合ニュース】国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官は16日、北朝鮮の挑発に即時に対応できるよう、陸・海・空軍の第一線部隊の現場指揮官に作戦権限を大幅に委任したと明らかにした。
 李長官はこの日、国会本会議の外交・統一・安保分野の対政府質問答弁で、2回起きている延坪海戦の交戦時間はそれぞれ14分と18分だったと説明し、交戦時間が短かったため、必要な権限を現場指揮官に多く委任したと述べた。

イ・サンヒ の最新ニュースまとめ

 また、北朝鮮は黄海上で艦艇攻撃と艦対艦ミサイルを発射する可能性があると指摘。軍は平時から優位戦略を確保した上で、挑発時に発生可能なすべての状況を想定し、現場の合同戦力で最短期間内に勝利すると強調した。朝鮮半島は短距離ミサイルの「KN-02」だけではなくすべての北朝鮮ミサイルの射程圏内に入るため、韓国にあるすべての施設が軍事的標的になるとし、KN-02は在韓米軍だけを狙ったものではないと説明した。

 李長官は、韓国軍は常に北朝鮮の正規戦と急変事態、挑発兆候を分析しているが、現在のところ、全面戦を準備する兆候は確認されていないと伝えた。

 一方、ミサイル「テポドン2号」に関しては「北朝鮮は1月から発射準備を行っている」とし、韓米連合監視資産でこれを監視しており、米国の能力だけではなく韓国だけでも監視できる能力を備えていると明らかにした。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0