会談前に握手を交わす金合同参謀議長(右)と陳総参謀長=25日、ソウル(聯合ニュース)
会談前に握手を交わす金合同参謀議長(右)と陳総参謀長=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル25日聯合ニュース】金泰栄(キム・テヨン)合同参謀議長は25日、訪韓中の陳炳徳・中国軍総参謀長と会談し、ソマリア沖での海賊対策で相互支援することにし、詳細を詰める実務協議を推進すると決めた。

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合同参謀本部が伝えたところによると、国防部で開かれた会談では、国連平和維持活動(PKO)とソマリア沖の海賊対策において任務遂行経験を共有し現場情報を交換すること、また緊急状況が発生すれば相互支援することで合意した。韓国海軍は13日に海賊遮断とテロ防止などの海洋安保作戦任務と韓国船舶の保護を目的に、駆逐艦「文武大王」をソマリア海域に派遣している。中国も1月の軍艦3隻に加え、来月にも1隻を派遣する予定だ。

 また両者は、朝鮮半島の安定が北東アジアと世界の平和・安定に直結するとみなし、中国と北朝鮮の関係を考慮した場合、北東アジア安保情勢には中国の建設的な役割遂行が必要との意見でも一致した。北朝鮮核問題については6カ国協議を通じ円満に解決すべきとし、議長国の中国を含め参加国の責任ある努力が必要だと、声をひとつにした。この問題を解決するために6カ国協議は持続されなければならないとした。

 韓中の実質的な軍事交流協力増進に向けては、軍高官と並行し初・中級将校の相互訪問を活性化するほか、海・空軍の直通網交信量増大と円滑な意思疎通のために人材育成に努める。信頼醸成と自国軍発展を目的に、軍事訓練の相互参観策も推進する。

 この会談に先立ち、陳総参謀長は李相憙(イ・サンヒ)国防部長官を表敬訪問した。この席で李長官は、北朝鮮のロケット発射は北朝鮮にも国際社会にとっても決して有用でないという点を北朝鮮軍部に伝えるよう求めたとされる。

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