国防部と合同参謀本部は、北朝鮮が核実験を行った可能性があると把握した直後、午前10時30分に、金相基(キム・サンギ)国防政策室長主管の危機管理班、チャン・グァンイル作戦本部長主管の緊急措置組をそれぞれ招集。関係情報の把握に努めている。同時に全軍に警戒態勢強化を指示し、黄海北方限界線(NLL)と軍事境界線(MDL)など接敵地域での挑発の可能性に備えている。
国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官は、核実験情報をとらえたとの報告を参謀らから受け、危機状況を評価するとともに対応戦略を講じるよう指示した。金泰栄(キム・テヨン)合同参謀議長も、各本部長を緊急招集し、対応方向を論議中だ。軍関係者は「危機管理班などで状況を把握し、対応方向を設定する。必要があれば長官主管の危機管理委員会が招集される」と話した。韓米情報当局間でも関連情報を分析に集中しているという。
軍は北朝鮮に対する偵察・監視装備を増強し運用時間も延長するなど、韓米連合監視資産を運用した北朝鮮挑発兆候の精密追跡に当たっていると伝えられた。対北朝鮮情報監視体制「ウォッチコン」、対北朝鮮防御準備体制「デフコン」は3段階と4段階で現状維持しているが、これを格上げするかどうかも検討している。このほか、核実験に伴う放射能被害を防ぐため、放射能汚染危険地域を分析し、国家放射能監視所と情報共有しながら実時間警報伝播体制を維持している。
李長官は、26日から3日間と予定していた中国訪問を1日に短縮し、訪中当日に韓中国防省会談を行った後、直ちに帰国することにした。シンガポールで29日から3日間開催されるアジア安全保障会議も日程を前倒しにし、1泊で帰国する。
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