日本での日程を終え前日遅くに韓国入りしたスタインバーグ副長官は、同日に外交通商部の権鍾洛(クォン・ジョンラク)第1次官と会談し、直後に柳明桓(ユ・ミョンファン)同部長官と昼食を交えた協議を行った。午後には国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官を表敬訪問している。これら会合では、北朝鮮の相次ぐ挑発に対抗する韓米の共同対応策が整理されたものと伝えられた。
スタインバーグ副長官は権次官との会談直後に行った記者会見で、オバマ大統領の代わりに訪韓した点に言及した後、北朝鮮核問題の解決には韓米だけでなく中国、日本、ロシアなど北東アジア諸国の緊密な共助が必要だと訴えた。
北朝鮮に対しては、危険な挑発を重ねる代わりに非核化に向けた交渉の道に戻るべきだと促した。北朝鮮が6カ国協議をはじめとする交渉のテーブルにつく場合は話し合いに応じるとの姿勢を明確にしたものだ。
韓米は特に、国連安全保障理事会で策定中の対北朝鮮制裁決議案について、適時性を備えつつ効果的な内容を盛り込む方向で処理されるよう、ともに努力することで合意したとされる。
このうち、最も目を引いたのは金融制裁案だ。国連安保理決議案に含まれるとされる金融制裁案を実現するには、中国の協力が必須だというのが当局者らの見方だ。そのため、韓米協議では金融制裁に中国の賛同を取り付けるための対策も協議されたものとみられる。
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