「F-15K」編隊長と無線交信する李明博大統領=6日、烏山(聯合ニュース)
「F-15K」編隊長と無線交信する李明博大統領=6日、烏山(聯合ニュース)
【ソウル7日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は顕忠日を迎えた6日、韓米連合航空作戦指揮統制部の「全区航空統制本部(TACC)」が位置する京畿道烏山空軍作戦司令部を訪れた。北朝鮮による2回目の核実験と相次ぐ短距離ミサイル発射、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射準備などで朝鮮半島の緊張が高まるなか、領空防衛の第一線で韓米連合軍の対応態勢を点検した。 現職大統領がTACCを訪問するのは、1996年の当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領以来、16年ぶり。国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官をはじめ金泰栄(キム・テヨン)合同参謀本部議長、シャープ在韓米軍司令官ら軍首脳部が大挙、随行した。 空軍ジャンパーを羽織った李大統領は、TACC内の大型作戦状況板を見ながら、北朝鮮軍の主要軍事動向や対応態勢について報告を受けた。特に、北朝鮮が韓国艦艇に地対艦ミサイルを発射した場合、地上、空中、海上で同時に発射基地を立体打撃するというシナリオを聞くと「直接聞き、安心できた」と感想を語った。 また李大統領は、黄海上空で任務に当たっている戦闘機「F-15K」編隊長、NLL付近で作戦中の海軍艦長らと直接通信し「南北間が緊張しているが、皆さんがしっかりやっているので、国民は皆、安心している」と激励した。このほか、李長官らと最近の北朝鮮軍動向について話しながら「(韓国軍の)士気が上がっていれば、北朝鮮はむやみに動けないだろう。皆さんがしっかりやっているので安心できる」と激励した。センター(KCOIC)で情報収集現況について説明を受けた後、烏山空軍基地に移動。米国戦略偵察機「U2」や「F-15」「F-16」「ファントム」などの戦闘機を見学し、説明を受けた。軍首脳部、国会国防委員会所属議員らと予定にはなかった茶会も行い、朝鮮半島情勢について話し合った。この席で李大統領は、シャープ司令官に対し「韓米がこのように連合し、しっかり協力していることが、戦争を抑止する。戦争がぼっ発し防御することも重要だが、両国が協力していれば北朝鮮はむやみに動けない」と強調した。 青瓦台(大統領府)関係者は、この日の李大統領の訪問は「朝鮮半島情勢が緊迫しているなか、完璧(かんぺき)な軍事対応態勢を備えていることを確認することで、国民が安心して生業に従事できるようにするという趣旨で準備したもの」と説明した。李大統領も、直接防衛態勢を目にし「頼もしい」と繰り返し感想をもらしたと伝えた。
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