【ソウル28日聯合ニュース】北朝鮮が昨年11月にデノミネーション(貨幣呼称単位の変更)実施後、コメ価格の急騰や北朝鮮ウォン相場の暴落など、「市場との戦争」で完敗したとの分析が出た。
 国会外交通商統一委員会に所属するハンナラ党の尹相現(ユン・サンヒョン)議員が28日、統一部から入手した資料を分析した結果を明らかにした。
 尹議員は「北朝鮮はデノミを通じた市場統制措置を取ったが、市場の委縮で食糧と生活必需品の不足、物価急騰、北朝鮮ウォン相場の下落など副作用にあえいでいる」と述べた。
 実際、北朝鮮のコメ価格はデノミ直後の昨年12月初めは1キログラム当たり20ウォンだったが、ことし3月初めには1000ウォン台に急騰。4~6月は400~500ウォン台に下落したが、7月末から上昇し、7月末現在は1300~1500ウォン、8月には1000ウォンと、上昇と下落を繰り返している。
 市場のコメ価格に連動する北朝鮮ウォンの対ドル相場も、デノミ直後の昨年12月初めは1ドル=30ウォン台だったが、ことし3月初めには1ドル=2000ウォン台に暴落。4~6月は1ドル=700~900ウォン台、7月末は1ドル=1400~1500ウォン、8月は1ドル=1500ウォンと推移している。

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