SBSドラマ『ガラスの華』(脚本:パク・ヘギョン/演出:イ・チャンスン)は、キム・ハヌルがドラマ『ロマンス』以来、どれだけ成長したかを確認させてくれるドラマである。

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またこのドラマでは、『ランラン18才』『パリの恋人』で、昨年を最高の年にしたイ・ドンゴンが、ファンの愛情を再度確認するチャンスを得た。

ラブロマンスに関する限り、納得のいく仕事をしてきたイ・チャンスンPDもまた、前作『バラの戦争』の失敗を、この『ガラスの華』で挽回するべきであろう。

『ガラスの華』は、孤児院で兄弟同然に育った3人の男女がそれぞれ違う環境で成人し、再会した後、愛と友情の間で葛藤し、苦しむ姿を描く。スヨン(キム・ハヌル)と、ドンジュ(イ・ドンゴン)、ギテ(キム・ソンス)がストーリーの主役。

幼少時代のスヨン、ドンジュ、ギテは、仲良し3人組で、ずっとお互いを守るという誓いを立てる。2人の少年の、「何があってもスヨンを守る」という誓いは、その後の葛藤を暗示している。

ドンジュは、川辺で失踪し、残された2人はドンジュが死んだものと思い込む。フリーの写真記者となったスヨンが、韓国トップスターのスキャンダルを取材する途中、ドンジュに再会する。それまでスヨンのそばで彼女を守ってきたギテは、ドンジュとの再会を喜ぶと同時に、スヨンを奪われるかもしれないという不安を感じる。

イ・チャンスンPDは、「この2人の男性の葛藤によって、他のドラマとの差別化を試みる」と明らかにした。キム・ハヌルをめぐって起こる、2人の愛の争奪戦は、ドラマのメインであるが、男性同士の関係で、彼の得意とする、感情変化の表現をうまく引き出すつもりだ。

試写会で、先に披露した編集編で、キム・ハヌルの力量を再三確認することができた。2002年、ドラマ『ロマンス』以後、彼女は映画『同い年の家庭教師』、『彼女を信じないで下さい』など、ロマンティックコメディー映画に出演、興行に成功した。これと共に、今回のドラマで、か弱い女性として涙の演技を見せたキム・ハヌルの演技の幅はいっそう広まった。

ドラマの導入部で登場するキム・ハヌルのコミカルな演技は、度を越さず、安定しており、キム・ハヌル式のロマンスも相変わらず有効であることを誇示している。

イ・ドンゴンは、多少ぎこちなかったが、主役としてのカリスマを保とうという努力が窺えた。切ない想い出を胸に秘めた、憂いを含んだキャラクターと、ジェントルな紳士としてのイメージが調和を成し、女性ファン攻略準備は万全である。

ある意味、このドラマの成功の鍵を握っているのは、キム・ソンスかもしれない。キム・ハヌル、イ・ドンゴンと、緊迫した三角関係を維持しなければならない彼の役割は大きい。今年、最も注目されているタレントとして浮かび上がった彼の演技力が試される初舞台になりそうだ。

キム・ソンスは「『フルハウス』の時と違って、能動的にぶつかっていくキャラクターで気に入りました。思いっきり演じるつもりです』と覚悟を新たにしている。

日本・神戸の美しく異国的な夜景が登場するが、イPDは、「日本での撮影分は多くない。韓国の視聴者に通じるドラマになってこそ成功したといえる」と語った。パク・ヘギョン作家は、今年の初め、『天国の階段』で、大衆の嗜好を反映したドラマを手がけている。

『ガラスの華』は、韓国で放送が終了した1ヶ月後、2月より日本でも放送され、ミニシリーズドラマとしては初めて、韓国と日本でほぼ同時に放送されることとなる。

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