「王になった男」主演俳優イ・ビョンホン
「王になった男」主演俳優イ・ビョンホン
韓国映画「王になった男」(配給:CJ Entertainment Japan)が、新宿バルト9、丸の内ルーブルほかにて好評上映中だ。

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 「王になった男」は、朝鮮15代目の王・光海の秘密に迫る、史実にフィクションを織り交ぜた重厚な歴史大作映画。この作品でイ・ビョンホンは理性を見失った時の暴君・光海と、王の影武者であり正義感あふれる庶民のハソンという表裏一体の両キャラクターを一人二役で演じている。韓国では昨年9月13日より公開され、宮廷エンタテインメントとしての面白さ、理想の政治的リーダーシップを訴える物語が圧倒的な共感と感動を呼び、観客動員1,230万人を超え韓国映画史上歴代3位となる大ヒットを記録した。

 今年1月には、プロモーションのため約1年ぶりに来日。羽田空港の到着ロビーにファン約350人が集まるなど、変わらない人気ぶりを見せた。そんな「王になった男」の主演俳優イ・ビョンホンのオフィシャルインタビューが届いた。

-「王になった男」では、初期のTVドラマ「Happy Together」などは別として、久しぶりにコミカルなイ・ビョンホンさんが見られた作品でした。
コミカルな演技は、観客の皆さんが笑ってくれなかったらどうしようというプレッシャーもすごく大きかったですが、撮影の時はとても楽しかったです。1カット1カットを楽しんで撮影できました。それに私はすごく面白い人間だと思いますよ(笑)。

-10年ぶりのコミカルな演技はどうでしたか。以前と違う点はありましたか。
撮影直前までは面白くできるという自信があったのですが、最初の撮影の頃は「あれ?感覚が鈍ったかな?」という不安がないわけではなかったです。撮影現場というのは、スタッフと役者との関係が生まれてきた時に初めてスタッフが面白がってくれたり、笑ってくれるものですが、面白い時でも劇場で観客の皆さんが笑ってくれるほどではないのですよ。だからカットがかかって急に静かになると「あれ?面白くなかったかな?」と不安になる時があります。「あれ?ユーモア感覚が少し落ちたかな?」なんて。

-ご自身は光海(王)とハソン、どちらに似ていると思いますか。
割合でいえば、ハソン75%、光海君25%ですかね。見知らぬ人の前では私は光海君のように見えると思うんですが、笑わせたりはしゃいだりする時はハソンにとても近いです。

-.同じ事務所のハン・ヒョジュさんとは、意外にも今回が初共演となりますが、いかがでしたか。
まだ若いのに時代劇を何本かやった経験があるためか、重みや力のあるセリフのトーンや表情に、とても驚きましたし、大変素晴らしかったです。

-リュ・スンリョンさんとは、ドラマ「アイリス」に続いての共演ですが、同い年で、今回初めて親しくなったと聞きました。共演はいかがでしたか。
「アイリス」の時はとても過酷な撮影スケジュールだったので、あいさつすらまともにできなかったんです。撮影現場でも会っていなくて、今回の映画で初めてきちんとあいさつをして共演しました。本当に素晴らしい俳優さんで、リュ・スンリョンさんも他人を笑わせなければと常に考えている人です。常に面白くて笑えるアイデアを、私以上に考えなければと思っているところがあって、私が面白いアイデアを出すともっと面白いアイデアを出してきて、それに私も対抗してさらに面白いアイデアを出して(笑)、より面白くシーンを作り上げることができたと思います

-イ・ビョンホンさんに映画に出てもらうために本作のプロデューサーとチュ・チャンミン監督が、アメリカまで説得に行ったのに、監督はほとんど何も話さなかったそうですね。初対面では無口なチュ・チャンミン監督でしたが、実際、監督とお仕事をされていかがでしたか。
内向的で口数も少なく大人しく、何でも言うことを聞く人っているじゃないですか。それでいて自分のこだわりは人一倍強いという(笑)。一言で言えば従うのが大変な人物です(笑)。全て聞いてから「ああ、それは一理ありますね。でもこうしてくれますか?」と言うととても難しいスタイルの監督です(笑)。結局、私が望むカットと監督の望むカットと別々に撮ってみたりすることもよくありました。

-出演された韓国映画の中で一番のヒット作となった感想は。
まず1,200万人を越える動員は、映画を10年に1本しか見ない人たちも劇場へ行って見て、見た人の中でもリピーターがいないと達成できない数字です。観客の皆さんには本当に感謝しています。本当にありがたいです。正直、私は動員についてはそこまで気にしていなかったのですが、ただ、何人の人が見たとしても観客の皆さんが映画を見て満足してくださることが重要かなと思いました。この映画は多くの人が見てくださって、大部分の方に満足していただいたので、とても理想的でした。本当に様々なことがマッチした素晴らしい作品だったので、今後もこんなふうに満足できる映画に出会えれば良いなと願っています。

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