チョー・ヨンピル(2013年8月)
チョー・ヨンピル(2013年8月)
韓国歌謡界の大御所チョー・ヨンピルが日本で15年ぶりとなるコンサートを行った。東京国際フォーラムホールAで「Hello ツアー」の「東京ワンナイトスペシャル」として開催されたライブだ。

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 1998年の日本11都市ツアー以来15年ぶりということで、彼にとっても感無量な一夜になったようだ。韓国では「歌王」と呼ばれ、K-POP界の頂点に君臨するアーティスト「チョー・ヨンピル」。ゆかりの国、日本での久しぶりのステージにヨンピル節全開で答えてくれた。

 60歳を過ぎた年齢を物ともせず、2時間を動き回りながら歌いまくってくれたのだ。本人の短いトークもはさみながら立て続けに歌われた23曲に客席からは歓声の声が止まらなかった。

 「お久しぶりです、歌手チョー・ヨンピルです」と流暢な日本語あいさつで始まったステージ、1曲目は、今年の4月韓国で10年ぶりに発売され25万の大ヒットを記録したアルバム「Hello」のタイトル曲「Hello」の日本語バージョンだった。続いて披露された「未知の世界」、「オカッパ」では、昔と変わらないその歌声を確認したのか観客の集中度はジョジョに増していく。

 一方、一流の舞台装置による演出も客席の反応に貢献した。場内を駆け巡るドットイメージ(照明効果)によって「音」と「光」がシンクロし芸術的な雰囲気が醸し出された。星模様のLEDライトなども加わり、立体感のあるステージが繰り広げられ、モニタ-では日本語字幕も映しだされ、原曲(韓国語)への理解もフォローされた。

 トークではジョークも交えながら短い客席との距離をさらに縮めたチョー・ヨンピルだが、演奏が始まると真剣な表情に戻って全力で歌う。続けられた「Bounce」、「思い出の迷子」、「窓の外の女」、「釜山港へ帰れ」などは日本語歌詞で歌ってくれた。もちろん言語が変わっても彼の音色には変化なし。日本語歌詞であるにもかかわらず、その意味を吟味しているかのように一つ一つの単語に感情を込めて言葉の壁を崩していった。

 最後に二度のアンコールに答えたチョー・ヨンピルは、「ことしは、韓国で発売した久しぶりのアルバムでたくさんのご声援をいただいき、そのおかげで、日本でも新しいアルバムが出せた。今日のコンサートで日本でも再デビューした気持ちになった」と感想を伝え、満面の笑みを浮かべた。
そして、ファンへのお礼とともにステージ降りた。

 ライブ終演後には、80年代に日本でもヒットした曲「釜山港へ帰れ(帰れよ釜山港へ)」などを懐かしそうに口ずさむファンたちも見かけられた。まさに、「音楽による文化交流」を全身で再現してくれた「韓国の歌王」を身近で感じられた一夜だった。




チョー・ヨンピル  Hello(Feat. テギョン From 2PM) Japanese Ver. M/V- Official Music Video
チョー・ヨンピル  Hello(Feat. テギョン From 2PM) Japanese Ver. M/V- Official Music Video




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