<Wコラム>スケール、色彩、曲線、あなたは本当に「韓国」を知っている?
話が変わりますが、中国、日本、韓国を比較しその特徴を表すたとえに、中国の大きさ、つまりスケール、日本の色彩、韓国の曲線と表現します。
話が変わりますが、中国、日本、韓国を比較しその特徴を表すたとえに、中国の大きさ、つまりスケール、日本の色彩、韓国の曲線と表現します。
日本と韓国 でしたら、読んで字のごとく馬に乗っているのだからそれこそすぐ来ると思いがちですが、中国は日本や韓国のスピード感と格段の差があります。
長い間異民族の支配下で虐げられれば打たれ強くなり、人に対しても配慮するよりまず自分の利害を優先しますが、そのような経験がない日本は人を疑うより相手の立場を思い 行動してもリスクが少ないため、駆け引きや論争を苦手とし、露骨に自己主張しません。
普通どこでもある程度の略歴は事前に渡すものですが、それ以上に要求され、たとえば、こちらの来賓が省長と格が違うから、と平気で約束した表敬訪問の相手が格下の副省長に 変わり、当惑させられました。
最初、交渉のテーブルに着いたときは中国語でしたので、普段のように公務員特有の居丈高な態度でしたが、日本語を話しはじめたとたん丁寧になり、ソフトな態度 になるのですから驚きです。
日本では、地方都市の乗り入れが県民の海外旅行を便利にし、また韓国からの観光客により地方経済が潤う効果から、航空会社の乗り入れに各県とも最大 限の便宜を図ってくれました。
最近はどうか知りませんが、十年ぐらい前までは日本の経済力が韓国を上回っていて余裕があった点と、日本人特有のやさしさ、特に相手を重んじる心配り の点からいろいろな交渉ごとで、日本側が韓国側の要求を受け入れたような気がします。
「おもてなし」の国日本が誇るサービスを韓国の航空会社が行っていることに少なからずショックを受けたようですが、それもそのはずで、一昔前は韓国のホテルや店でのサ ービスだけでなく、韓国人女性は愛嬌もなければ人前で笑うことも良しとしなかったのです。
日本から独立してからも左翼と右翼の思想的対立やソ連とアメリカの覇権争い、その延長線での韓国戦争( 朝鮮戦争)、そして独裁政治と四・一九学生革命(一九六〇年)、軍事革命(一九六一年)、八十年代の民主化運動と目まぐるしく「変化」して落ち着く暇がないので、日本のよう に既得権を積み上げる余裕がありませんでした。