デニス・ブレア元米国家情報長官=(聯合ニュース)
デニス・ブレア元米国家情報長官=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】米太平洋軍司令官も務めたデニス・ブレア元米国家情報長官が20日(現地時間)、聯合ニュースのインタビューに応じ、「北朝鮮が深刻な挑発や戦争を仕掛けようとするならば、(北朝鮮)政権は終焉(しゅうえん)を迎えることになる」との見解を示した。北朝鮮が核兵器を使えば米国も核兵器で報復するだろうとも述べた。

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 しかし、北朝鮮自身も大規模な挑発を画策できないことを十分承知しており、戦争まではいかない水準の挑発を企てようとしているとし、「北朝鮮の挑発には明らかに限界がある」と指摘した。
 ブレア氏は、北朝鮮が核とミサイル、人質を利用して危機状況をつくりながら韓米日に接近し、挑発中断の見返りをうかがっていると批判。こうした戦術が成功してきた上、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の一族にとっても個人的な富を蓄え権力を固める手段だったため、今後も続けるだろうと分析した。
 北朝鮮が4回目の核実験に踏み切る可能性については、「金正恩政権は自身が望む時にいつでも4回目核実験を強行できる。これは技術的な問題ではなく、政治的な選択の問題だ」と強調した。
 一方、親日家とされるブレア氏は韓日首脳会談の開催の可能性に関連し、「愛国的で民族的な名声が高い朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相の両者が首脳会談を成功させるならば、両国国民が動くシグナルになり得る」と期待を示した。両政府に共通の理解と基盤づくりに向けた努力を求めた。韓日の2国間会談が難しい場合は、米国の主導で3カ国会談を続けることが有益との考えを示した。
 韓日の歴史問題に対する日本の態度に関しては、米国の経験に言及し恥ずかしい過去を取り上げるのは容易でないとしながらも、「開かれた社会では過去を正面から直視すべきで、失うものよりむしろ得るもののほうが大きい」と促した。韓国には「旧日本軍慰安婦問題に対する国民の怒りを理解するが、いつまでも歴史問題にとらわれてはいられない。未来を見据えるべきだ」と述べた。

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