優勝した「Stray Kids」。(画像:画面キャプチャ)
優勝した「Stray Kids」。(画像:画面キャプチャ)
「KINGDOM:LEGENDARY WAR」(Mnet)の最終話が6月3日(木)、約3時間にわたって生放送され、ファイナルバトル「WHO IS THE KING」を経て、「Stray Kids」の優勝で幕を閉じた。

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これまで放送されたのは10週だが、出演した6組は約100日間にわたり、この番組のために努力を重ね、全37ステージを披露。毎回音楽授賞式並みの完成度の高い“レジェンドステージ”を作り上げ、共に番組を盛り上げてきた、いわば同士なので、結果発表後はお祭りムードで「Stray Kids」の優勝を称え、お互いに労う姿などが見られた。

「Stray Kids」のリーダー、バンチャンが優勝のあいさつで「先輩後輩たちの“ステキ”(ATEEZ)なステージを通じて、謙虚に“列を崩さず休み”(iKON)ながら、“息”(SF9)を深く吸って、“KINGDOM COME”(THE BOYZ)を待ちながら、僕たち『Stray Kids』の“Finale”(BTOB)を“WOLFGANG”(Stray Kids)のように見つけていきます。これからもよろしくお願いします」とコメント。ラッパーらしく、この日6組が披露した新曲の曲名をもじって、ウイットに富んだ感想を伝えたのだが、このような場でとっさに言えるポテンシャルがすごく、これ一つをとっても、皆を納得させる優勝だったのではないかと思う。スタジオが一つになる、いい締めくくりだった。

そんなムードに水を差さないためか、他のグループへの配慮なのか、気になる順位は生放送の終了1分ぐらい前に、ものすごく速く流れるテロップで発表された。

それによると、最終順位と点数はこうだった。1位「Stray Kids」(38873.040点)、2位「THE BOYZ」(23963.497点)、3位「ATEEZ」(21298.106点)、4位「BTOB」(20277.121点)、5位「iKON」(13875.888点)、6位「SF9」(12712.348点)。「Stray Kids」が群を抜いているのが分かり、とにかくグローバル人気が圧倒的だったので1位予想はされていたが、ぶっちぎりの優勝だった。

そして、何よりも目を引くのが「THE BOYZ」の2位。「Stray Kids」以上に、勢いを感じさせる。というのも、「THE BOYZ」はファイナルバトル直前まで、総合順位6位だったのだ。それが、ファイナルバトルで一気にジャンプアップし、2位まで上り詰めた。

「THE BOYZ」は「Road to Kingdom」から数えると、約1年半にわたり、14ステージを披露。「Road to Kingdom」では負け知らずだったが、「KINGDOM」に来て試練を味わい、それでも研究や練習を重ね、諦めない姿を見せるメンバーたちに、ファンが応えたのだろう。

ファイナルバトルの音源チャート評価で、ダントツの1位を獲得。さらに、最終的な点数から計算すると、グローバル評価で2位だったことが分かる。最後にきて、6位から2位と劇的なドラマを作ったのは「THE BOYZ」だった。その勢いに乗って、今後どこまで羽ばたくのか、底知れぬ魅力を感じさせる楽しみなグループだ。

「ATEEZ」はファイナルバトルで「THE BOYZ」に抜かれ、3位でフィニッシュしたが、末っ子グループらしく、覇気あふれるパフォーマンスに加え、ライブの上手さを見せ、第2次バトルでは総合1位を獲得するなど、目を見張る成長を見せていた。

一方、10年選手の長男グループながら勇気のある挑戦を選択し、改めてこの番組で存在感を示したのが「BTOB」。ファイナルの音源チャート評価では3位を記録し、実は視聴率調査機関TNMSによると、この日最も多く見られたステージは「Stray Kids」ではなく、「BTOB」の「Finale(Show And Prove)」で37万人が視聴したという。韓国のNAVER TVでアップされているファイナルステージの動画再生回数をみても、1位は「BTOB」の「Finale(Show And Prove)」(6月5日基準)なのだ。「Stray Kids」がグローバルな人気だとすると、「BTOB」は韓国の大衆的な人気を誇っているのが伺える。生放送では、現在入隊中のメンバー、ヒョンシクとソンジェの手紙も紹介されたが、今回の「BTOB」の活躍ぶりは、今年2人が除隊し、完全体となる6人の活動に弾みをつけたのではないだろうか。

「iKON」と「SF9」は残念ながら下位で終わったが、この番組で親交を深め、仲間・友を得たということが大きな収穫といえば収穫だろう。また、「iKON」は期待されながらも、ずっとくすぶっていたが、常にステージを楽しむ姿を見せ、ファイナルバトルでは、MINO(WINNER)が作詞、作曲に参加した「At ease」で、これぞ「iKON」というヒップホップのヴァイブにあふれたパフォーマンスを披露。BOBBYがイントロで「ソン・ミノありがとう」と叫んでから、力強いラップでステージの幕を開けたのも印象的だったし、ひな壇ではJU-NE(ジュネ)が果敢にもチャンミン(東方神起)のモノマネをし、それが絶妙に上手くて、それに対し、チャンミンが「ジュネさんのモノマネする姿に“ハマってしまって”」と今度は「At ease」の歌詞を引用して答えるやり取りも、この日一番の面白いシーンだった。

「SF9」も最終結果は残念だったが、ビジュアルや個性的なキャラクターだけでなく、しっかりと実力も証明。第3バトル第2ラウンド「MOVE」で残したインパクトは強烈だった。今回参加した6組の中で唯一、“セクシー”コンセプトを追求し、表現力の豊かさを見せ、特にメインダンサー、ユテヤンの「MOVE」推しカメラ動画は、YouTube再生回数約16万回(6月5日現在)を突破。同じ日に「SF9」のほか、「BTOB」、「THE BOYZ」、「ATEEZ」4組の全メンバーの推しカメラ動画が公開されているが、2番目に多いのが「THE BOYZ」ヒョンジェの約10万回なので、いかに注目を浴びているかが分かるだろう。“SF9の再発見”という賛辞も飛び交う中、「KINGDOM」が終わってすぐ、7月初めのリリースを目標に、ニューアルバムを制作していると新たな活動の知らせを伝え、いち早く始動している。

今回、“KING”のタイトルをかけた6組による戦いだったが、群雄割拠(数多い英雄たちが勢力を振振るう)のK-POP界。どのグループも言っていたが、この番組を足掛かりに、さらなる飛躍を目指しており、番組が終わってから、どう躍進できるかが大事なことだ。その意味でも、今回の出演で自分たちのカラーを明確に打ち出し、さらなる伸びしろを見せた6組にしばらくは目が離せない。

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