「江南Bサイド」は江南で失踪した“クラブのエース”を捜索する刑事と検事、そして、江南を牛耳るミステリアスな雰囲気漂う謎の男が、江南の闇に隠れた事件を追うノンストップ・サスペンス。配信に先立ち、10月30日(水)にソウル鍾路区・光化門フォーシーズンズホテルにてオンライン会見が開催され、俳優チョ・ウジン、ハ・ユンギョン、キム・ヒョンソ(BIBI)、チ・チャンウクとパク・ヌリ監督が登壇した。
韓国ドラマ「江南Bサイド」のネタバレあらすじ、キャスト、視聴率、相関図、感想
Q.まずはみなさんにごあいさつをお願いします。
チョ・ウジン:このような会見の場は久しぶりなので興奮を抑えられません。今とても幸せで、緊張もしています。有意義な時間を作れるよう、ベストを尽くします。
ハ・ユンギョン:本日は午前中からお集まりいただき、ありがとうございます。私たちが頑張って、楽しく作った作品ですので、みなさんにも楽しんでいただければと思います。
キム・ヒョンソ:最近ドラマの撮影ばかりで、こうやって人前に出る機会が少なかったんですけど、質問には丁寧にお答えできればと思います。よろしくお願いします。
チ・チャンウク:たくさんの方々にお集まりいただきうれしいです。本日は有意義で楽しい時間を過ごせればと思います。よろしくお願いします。
パク・ヌリ監督:一生懸命作った作品で、世界の皆様に披露することが出来るということで緊張もしていますし、ワクワクもしています。今日は有意義な話し合いが出来ればと思います。
Q.謎の事件を中心に4人の人物が集まって、どのように絡み合うのか、お一人ずつお聞きできればと思います。まずはチョ・ウジンさんが演じられた刑事カン・ドンウはどのような役柄ですか?
チョ・ウジン:正義感の強い人物ですね。左遷されていた刑事が、失踪事件を機に江南に戻ってきて、事件解決に奮闘する役柄です。監督に相談もしながら、現実にこういう人がいたらいいなと思うような大人を表現したいと思いました。
Q.役作りにも力を入れていたようですが、どのような役作りをされたのですか?
チョ・ウジン:親しみのある“今風のおじさん”というイメージに近づけようとしました。また、外見上、ずっしりしたイメージが欲しいと監督から言われたので、高校3年以来最高の体重に増やして、バルクアップもしました。今まで観たことのない私の姿をご覧いただければと思います。
Q.続いてチ・チャンウクさん、自ら容疑者として買って出たブローカー役という気になる存在ですが、ご紹介をお願いします。
チ・チャンウク:江南の裏社会で働く悪名高いブローカーです。そんな中でも必死に生きてきた人物で、(キム・ヒョンソ演じる)ジェヒを探し求めて奮闘するなかで、カン・ドンウ刑事と出会い、どんどん事件に巻き込まれながら、変貌を遂げていく役柄です。
Q.ハイライトムービーを観ていて驚いたのですが、あの眼差し、悲しくも見えるしかわいくも見えるし、今まで観たことのない眼差しでしたが…。
チ・チャンウク:あれはメイクさん、照明さん、撮影チームのみなさんのおかげだと思います(笑)
Q.スタイリングにも気を使ったんではないですか?
チ・チャンウク:アンダーグラウンドに身を置いている人物を表現するために、メイクから衣装にいたるまで色んな工夫を施しました。(チ・チャンウク演じる)ユン・ギルホがいつもどのような生活をしているのか、誰と戦っているのかがわかるよう、常に顔に傷があるように設定しました。普通の人とは違う危うさ、怪しさを表現できるように、普段自分が着る服よりもキツめの衣装にしました。
Q.ハ・ユンギョンさん演じる検事ミン・ソジンはどんな役柄ですか?
ハ・ユンギョン:後ろ盾がない普通の検事で、昇進したい、成功したいという野望を持っていますが、検事としての信念もきちんと持っている人物です。心の奥の本音は明かさないミステリアスな存在です。
Q.ハ・ユンギョンさんは前作では医者や弁護士、今回は検事と、専門職の専門役者ともいえると思いますが、検事役を演じるにあたって様々なアドバイスをもらったと聞きました。
ハ・ユンギョン:はい、実際に検事の方に直接お会いして、普段どのような仕事をされているのか、細かいところまで質問をして、スタイリングについても色が目立たない服を着るということを参考にしました。
Q.ハイライトムービーを観ると、非常に滑舌に気を遣っているように見えましたが…。
ハ・ユンギョン:ミン・ソジンというキャラクターはたくさん喋る役ではないのですが、話すときは難しい言葉を使いながら長々と話すキャラクターなので、セリフひとつひとつをかみ締めながら話しました。
Q.謎の女ジェヒを演じたキム・ヒョンソさん、キャラクターの紹介をお願いします。
キム・ヒョンソ:過去も未来も何もわからないミステリアスな人物ですね。不安そうな…(MCから「今のヒョンソさんが不安そうですが」と言われ)前にこのような場でネタバレをした経験があるので気を付けています(笑) すべての事件の始まりとなる行動を起こした人物で、罪を犯していないのに追われているといった役柄です。
Q.ネタバレにならない程度に、謎の女ジェヒの注目ポイントを教えてください。
キム・ヒョンソ:このキャラクターを演じながら、私は小さいネズミをイメージしました。食物連鎖の下のほうにいても危険に直面すると反逆をするといったことわざにピッタリなキャラクターだと思います。
Q.では監督、個性あふれるキャラクターにピッタリな演技をしてくれた俳優のみなさんと一緒に仕事をした感想を聞かせてください。
パク・ヌリ監督:みなさん、素晴らしく魅力的な俳優で、とても幸せでした。チョ・ウジンさんは前作「金の亡者たち」でもご一緒していて、俳優としても人間としても信頼できる方だったので、今回のカン・ドンウ役をオファーするときも何のためらいもなくお願いできました。ハ・ユンギョンさんは、もともと大ファンで、アートシネマや低予算の映画にも出演されていて、演技の幅が広いと思っていました。ピュアな眼差しの裏で虚しい表情もできるという面が、今回の役にピッタリだと思いました。キム・ヒョンソさんは4人の中で最初にキャスティングされました。昔、オーディション番組でヒョンソさんが歌っている姿を見て感銘を受けました。いつか一緒に仕事がしたいと思っていたら、私が脚本を書いている初期のころにお会いすることが出来て、本当にジェヒにピッタリだと思ったので、ヒョンソさんを念頭に置きながら脚本を書き進めました。最後にチ・チャンウクさんは、特に私の母親が昔からのファンで、出演ドラマを母と一緒に見ながら、いつか一緒に仕事がしたいと思っていました。ファンとしては悪党としての一面も見てみたいと思って、今回の役が似合うのではないかと思ってオファーしました。
Q.チ・チャンウクさんがキャスティングされたと、お母様に伝えたときはいかがでしたか。
パク・ヌリ監督:とても幸せそうでした。撮影が終わったら、細かいところまで質問攻めでした。
Q.予定にはなかった提案ですが、チ・チャンウクさん、パク・ヌリ監督のお母様に何か一言お願いします。
チ・チャンウク:監督のお母様が実は俳優の先輩でもあって、「最悪の悪」という作品で、私の母親役でした。面白い縁ですよね。今回の作品には監督の弟さんも出演されていて、本当に家族ぐるみのお付き合いといった感じですね。
Q.「江南Bサイド」は、江南の裏側を描いた作品ですが、なぜ江南でないといけなかったのでしょうか。
パク・ヌリ監督:江南という場所は生活の拠点でもあり、誰かにとっては憧れの的でもあり、ジェラシーの対象でもある、華やかさの象徴だと思いました。華やかさを支えるために、闇の存在があり、その裏にどんな人生があるのか、興味深い話が書けるのではないかと思いまいした。
Q.江南という実在する街を描くのに苦労したこともあると思いますが、どのように工夫されたのでしょうか。
パク・ヌリ監督:リアリティを追求することが肝心だと思い、なるべく江南で撮影するようにしました。視聴者も「あっ、この場所知っている」と馴染みのある場所が出てくると、よりリアルな物語になるのではないかと思いました。江南に携わる人間像をリアルに描けば、より現実感のある話になると思いました。
Q.ドラマをキーワードで紐解いていくと、このドラマに“アクション”は欠かせないと思います。チョ・ウジンさんはチ・チャンウクさんとものすごいアクションを披露されましたが、いかがでしたか。
チョ・ウジン:チ・チャンウクさん演じるユン・ギルホのアクションが華やかで鮮やかであるのに対し、私が演じるカン・ドンウのアクションは痛烈な一発を身をもって表現しました。そういう人物像を描くために、ずっしりした体格も作りましたが、基本的なスキルも大事だと思い、研ぎ澄まされた一発を食らわすというイメージで頑張りました。
Q.チ・チャンウクさんのアクションは、監督からも「完ぺきだった」と言われるほどでしたが、どのような部分に重きを置きましたか。
チ・チャンウク:アクションそのものは、現場でアクション監督の指示のもとベストを尽くしました。撮影前に、この人物はどのように戦うのか、なぜ戦うのか、どの空間でどういった武器を持って戦うのかに注目して撮影に臨みました。
Q.ハ・ユンギョンさんは体を使ったアクションではなく、「丁丁発止なオーラルアクション」、「セリフの達人」と言われていたそうですが、どのように準備されましたか。
ハ・ユンギョン:人はたくさん喋ることで感情を込めることが出来ますが、ミン・ソジンは感情を表に出さないので、感情は抑えて淡々と理路整然と話すようにしました。
Q.キム・ヒョンソさんは、赤いミニワンピースを着て、江南のど真ん中を疾走する「陸上アクション」が印象的ですが、撮影時のエピソードはありますか。
キム・ヒョンソ:ハイヒールを履いて走ったので、脊椎や骨盤が痛くならないように気を付けました。あとは寒かったです。でも、走っていると火照って暖かくなります。10時間ぐらい走ったので、家に帰ったら体重が減っていたのがうれしかったです。
Q.監督はみなさんのアクションを間近で見ていて、いかがでしたか。
パク・ヌリ監督:みなさん、キャラクターに対する分析や役作りを私よりしてくださっていて、私が予想していなかったシーンをたくさん見ることができる現場でした。それぞれのキャラクターが対峙する相手によって表情が変わるケミストリーもありました。視聴者のみなさんもそういった楽しみを見出すことができると思います。
Q.ここからは記者の方々からの質問にお答えしていただきたいと思います。最近、こういった犯罪ジャンルのドラマが人気ですが、本作ならではの差別点があれば教えてください。
パク・ヌリ監督:スピーディーな展開を非常に気に掛けました。一時停止してトイレに行くなど、途中で止めることができないような展開を作りました。1話から8話までキャラクター同士の関係性が変わっていって、善と悪の変化など、予測不可能な展開が見どころです。
Q.チ・チャンウクさんは、今年の夏に公開された映画「リボルバー(原題)」に続き、強い印象を持つダークサイドな役柄ですが、どのような役作りを心掛けたのでしょうか。
チ・チャンウク:脚本を最初に読んだとき、ユン・ギルホという裏社会を生きるキャラクターを演じてみたいと思いました。今まで演じたキャラクターと違うキャラクターを演じたので、ふさわしい衣装やメイク、ヘアスタイルになるよう細かい設定にまで気を配りました。僕の演技だけで表現するには限界があるので、撮影スタッフをはじめ外部のみなさんのおかげで表現できたと思います。
Q.ハ・ユンギョンさんは、出世に気狂ったキャラクターと紹介されましたが、ドラマ2話まで見た感想としては、素直なキャラクターのように見えます。感情を抑えながら演技をしないといけなかったと思いますが、難しかった点はありましたか。
ハ・ユンギョン:仰る通り、序盤は普通の人に見えてほしいと思っています。みんな出世がしたくて前に進みますが、成功するために妥協をするのかといったことを悩むと思います。ミン・ソジンも最初は一般的な検事に見えると思いますが、話が進んでいくにつれて、どのような選択をするのかといった部分に注目してほしいです。内面的には1番混乱していて複合的なキャラクターだと思います。でも、それを表に出してはいけないという役なので、この人物はどんな人なんだろうと好奇心を持って見てほしいです。
Q.チョ・ウジンさんは、久しぶりの主演ドラマとなりますが今の心境を聞かせてください。また、18キロ増量されたのも大変だったと思いますので、ぜひエピソードを聞かせてください。
チョ・ウジン:感無量です。作品に参加できたこと、こういった会見の場で自分の役柄について説明ができることは非常に幸せなことだと思います。いつも感謝しています。現場では最善を尽くさなければいけないと心に誓っているところです。本作を通じて、もう一歩成長できたのではないかと思っていて、それが視聴者のみなさんにも伝わればと思います。増量した点については、高校生の時は運動もせず机に座っているだけで90キロまで太っていましたが、今回はたくさん食べて、たくさん運動もして増量をしました。モニターに映る自分の姿になかなか見慣れなかったですね。自分が演じたキャラクターが、視聴者にとって身近にいる応援できる人と感じてもらいたいです。
Q.ハ・ユンギョンさん、検事役を演じるにあたって大変だったことはありますか。本作でどういった新たな一面を見せようと思っていたのか教えてください。
ハ・ユンギョン:検事だから難しいということはありませんでしたが、感情を抑える演技がとても難しかったです。いかに存在感が薄くならず、眼差しから感情を読み取ってもらえるかを意識しながら演技しました。
Q.チ・チャンウクさんとキム・ヒョンソさんは「最悪の悪」以来、2度目の共演となりますが、いかがでしたか。
チ・チャンウク:「最悪の悪」のとき、ヒョンソさんが解釈するキャラクターがとても新鮮で面白かったです。ヒョンソさんの演技が私にとっても刺激になりました。本作についても、ヒョンソさんが解釈するジェヒという役が非常に興味深いなと思いましたし、ご一緒したら楽しいのではないかと思いました。
キム・ヒョンソ:私はいつもチ・チャンウクさんから教わっています。場を牛耳る先輩の演技がとても好きです。「最悪の悪」のときは私がちょっと内向的で緊張しておどおどしていたのですが、本作では最初から相性よく楽しかったです。
Q.チョ・ウジンさんもチ・チャンウクさんと「ハード・ヒット 発信制限」以来の共演ですね。「ハード・ヒット 発信制限」では思いっきりチ・チャンウクさんの胸倉を掴んでいましたが今回は?
チョ・ウジン:はい、今回も激しく胸倉を掴みました(笑)
Q.これまでにもドラッグやクラブと癒着している警察の裏にある真実に迫る主人公が登場する作品を作っていますが、本作との違いを教えてください。
パク・ヌリ監督:題材としては、仰っていただいた従来の作品と同じで、ちょっと既視感があるかもしれないですが、今回は犯罪を暴いて捜査するというより、自分にとって1番大切なものを守ろうとする人物の物語を描いたので、登場人物の感情により目を向けてほしいと思います。
Q.チョ・ウジンさんは「ハード・ヒット 発信制限」ぶりの主演作品となりますが、プレッシャーはありましたか。
チョ・ウジン:正直に言うとそこまで意識はしていなかったです。当然のポジションだとも思っていません。これまで初心を忘れずに、いい作品、いいシーンのためにベストを尽くすことが私の目標だと思って突っ走ってきました。その走ってきた力を精神力に変えて、監督の指示通りに、また一生懸命走ってみました。
Q.最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
チョ・ウジン:来週から急に冷え込むようです。そんな中でもみなさんの心が温まる、熱演あふれる作品になっていると思います。キャラクターたちの名演技が展開されますので、ぜひ応援の程よろしくお願いします。
ハ・ユンギョン:私もドラマを前半まで見て、とても面白かったです。うれしい気持ちで今日の会見に参加しています。みなさんにも楽しんでいただける作品なので、ぜひご覧いただきたいと思います。
キム・ヒョンソ:本日ご足労いただいたメディアのみなさんを通して、作品を紹介していただきありがとうございます。記者のみなさんにも最後までドラマを見てほしいです。ありがとうございました。
チ・チャンウク:「江南Bサイド」に関する話がたくさんできてうれしかったです。もっとしたい話があるのですが名残惜しいです。11月6日に配信されますので、ぜひご覧ください。また作品について話ができる場があればうれしいです。
パク・ヌリ監督:本日はこのような場を設けていただき、ありがとうございます。心を込めて丁寧にお答えしたのですが、この気持ちがちゃんと届いて、娯楽性とメッセージ性もちゃんと伝わって、みなさんに楽しんでいただきたいなと思います。ありがとうございました。
『江南Bサイド』
ディズニープラス スターで11月6日(水)より独占配信開始
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(全8話/毎週水曜日2話ずつ配信)
ストーリー
同僚から疎まれ、家族からも疎まれていたエリート刑事カン・ドンウ(チョ・ウジン)は、汚職容疑で同僚警官を逮捕する。しかし、それをきっかけに、他の同僚たちから孤立したドンウは、田舎で生活を立て直すことを余儀なくされる・・・。
一方、ソウルの賑やかな江南地区で立て続けに起こる女性の連続行方不明事件、そしてドンウの友人の娘が行方不明になったとき、カン・ドンウは再び刑事として、悪、ドラッグ、汚職が蔓延る夜の江南の世界へと足を踏み入れるー。
スタッフ
監督:パク・ヌリ 「金の亡者たち」
脚本:チュ・ウォンギュ 「アルゴン」
キャスト
カン・ドンウ:チョ・ウジン 「ナルコの神」「金の亡者たち」
ユン・ギルホ:チ・チャンウク 『最悪の悪』「サムダルリへようこそ」
ミン・ソジン:ハ・ユンギョン 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
キム・ジェヒ:キム・ヒョンソ 『最悪の悪』
公式サイト:https://www.disneyplus.com/ja-jp
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